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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

色んな場所に集まる鳥 と・・・

2011年02月01日
秋田
 今日から2月。2011年も1ヶ月が過ぎました。早かったような長かったような1ヶ月でした。時の流れというのは不思議なものですね・・・。余談ですが最近このパソコンに「とき」と入力すると漢字一文字ではなく二文字で変換されるようになってます。



 はい。では今日もいつもと変わらず・・・・

 【アトリ】と言う名は、「大きな群れで行動する=集まって行動する」というところから集まる鳥→あつまるとり→あつとり→・・・→アトリとなったという説があるそうです。この時期、【アトリ】を見ているとその説に納得がいく光景が見られます。

 このところ何時行っても何処へ行っても【アトリ】を観察できていて、観察機会、観察羽数ともに最多なのは【アトリ】ではなかろうか?と思っています。しかし!!じっくりと観察できることはほとんど無く、写真に収まってくれることなど稀も稀!!ぶれずに写っていれば良い方です。なのでこんなに観察できているのに日記に登場する機会が無かったのですが・・・ようやくそれなりの写真が撮れましたので日記に取り上げてみました。と言っても枝やヨシが被りまくってますけど・・・


 松林の林縁に出てきた【アトリ】です。ジッとしていると近くまで寄ってくるのですが忙しなく動き回りながら餌を採るのでカメラが追いつきません。


 どうにか追いついてもこうしてヤブの中・・・。写真としてはダメダメでしょうけどこれはこれで【アトリ】らしさなのかな?と思います。

 この時は、松林の林縁での観察でしたが、その他にも松林、雑木林、公園の植栽周り、道路、開けた場所、ヨシ原など様々です。きっと食べ物も植物主体でありながらその他にも色々なモノを食べているのではないでしょうか?とにかく色んな場所で観察できます。その時は大抵、たくさん集まって群れで行動しています。

 そんな【アトリ】の群れの近くには色んな野鳥の群れが見られます。松林やその周辺ではシジュウカラとヒガラの混群と一緒だったり、マヒワの群れと混じって行動していたり、ヨシ原ではオオジュリンやカワラヒワの群れと一緒だったりします。

 【アトリ】は集まる鳥との行動特性から付けられた名前との事ですがそれは同じ【アトリ】が集まるだけではなく他の小鳥たちも集まって一緒に行動するという意味なのかも知れませんね。




 おっと・・・またまた忘れてしまうところでした。先日、かなり疎かなヨシ原で【アトリ】の群れを観察していると、ちょっと違った鳴き声が混じっていました。その方向を見ると・・・


 この小鳥がいました。パッと見た時「むむ・・」と思ってしまったのですが・・・この場所で見慣れた小鳥に比べると随分と色合いが淡く、脇腹の斑が薄く少ないように見えました。喉元の黒斑も気になるところです。
 この時は随分と近かったのでこの角度からはしっかりと観察する事が出来たのですがその他の角度はなかなか・・・。忙しなく動き回る【アトリ】を尻目に度々鳴き声を発してその場をほとんど動かなかったので「これならじっくり観察できるかも?」と思った矢先・・・向こうから車がやってきて飛び去ってしまいました。残念・・・。

 でもまぁ「むむ・・」くらいでしょうか^^?昨日のように「むむ・・・むむむ??」とはなりませんでしたね。