東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

春の芽を喰うシメ

2011年01月27日
秋田
 昔から・・・いわゆるケアレスミスというのが多い人でした。学校のテストでも随分と苦い思いをしました。それが今でも治らず(?)最近特に何かを書けば誤字脱字を連発してます。遺憾ですね・・・今日の日記は誤字のないようにしないと。


 はい。このところ大潟では小鳥の観察が面白くなっています。大きなハクチョウやガンの姿が少ない今、あちこちで姿が見られる小鳥が面白い!!今期は○○の当たり年なんて言われますけど大潟でもアトリやマヒワ等の群れを見ることが出来ます。
 今日は同じく群れが観察できている【シメ】の食事風景を取り上げました。

 巡視中、【シメ】らしき鳴き声が聞こえてきました。結構な数がいそうな雰囲気なのに姿が見えません。あれ??と思ってちょっと目線を上げるとたくさんの【シメ】達がいました。


 一番最初に見つけた【シメ】です。お尻を向けていますが、明らかにこちらを警戒しています。そこで車の中で窮屈に身を屈めてそっと観察しました。


 すると・・・右上方にある小さな塊を一生懸命に啄み始めました。




 体勢を入れ替えてあっちから・・・こっちから・・・見るからに頑丈そうな嘴で摘んでいました。実際に見ていると『この【シメ】枝ごと折る気か?』と思ったほど・・・。

 よくよく見るとこの【シメ】はこの寒気に関わらずふくらみ始めた芽を食べようとしていたのでした。私にはこの樹の名前も、この芽が花芽なのか葉芽なのかも解りませんがよくぞこんな厳冬期に膨らみ始めた芽を見つけたものです。そりゃ懸命に食べようとするのも納得かな?と思いました。
 
 この後、あっけなくこの芽は【シメ】の体内へと消えていきました。そして直ぐに次の芽へと移動していきました。この時何羽の【シメ】がいたのか解りませんが群れでこんな食事をしていたら大潟村に春が来るのがちょっと遅くなるんじゃないか?って思ってしまいます。彼らの行動を観察すれば他にも春のサインが見つかるかも知れませんね?



 皆さんのまわりにもこんな小さな春のサインがあるかもしれませんよ?小鳥たちに食べられていなければの話ですけど・・・^^