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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

コガモ 潜った!?

2010年12月03日
秋田
 今日は10度台の後半という12月とは思えない高い気温の元での仕事でした。秋田県内でも12月の最高気温を記録したところがあったようです。まだ寒さに体が慣れていないので良かったような気もしますが・・・あまり温かいのも変な感じがします。


 そんな暖かい日だったからという訳ではありませんが・・・今日は南の池で観察した【コガモ】の水浴びについて取り上げました。

 この日記では色々な野鳥の水浴びシーンを取り上げてきました。大きなタンチョウから小さなスズメまでほとんどの野鳥達が水浴びをします。そんな中でもこの時期飛来してきているカモ達の水浴びは観察できる頻度も高く、皆さんもご覧になるチャンスが多いと思って取り上げました。

 南の池で調査をしていると、たくさんの【コガモ】達が水浴びを始めました。上空を猛禽が旋回し飛んで逃げ回って一息ついた後でした。こうしたタイミングでは実に多くの個体が水浴びをします。その中の1羽が激しい水しぶきを上げて水浴びをしていました。


 頭から水を被るように激しく水を浴びて翼を水に浸けるように羽ばたくので水しぶきが凄い!!私も観察しながら「このオス♂はかなり激しくやってるな~」と思いながらある予感があったのでずっとカメラを向け続けていました。

 するとこれまでよりも更に激しく豪快な水しぶきが上がりました。


 あまりに激しくて水浴びをしている当の本人(鳥)が見えないくらいです。
 この時、私の予感は的中し、狙った場面を撮影することが出来ました。


 その激しい水しぶきを上げた後、水浴びをしていた【コガモ】オス♂の姿が忽然と消えてしまいました。
 
 皆さんももうお分かりかと思いますが・・・【コガモ】は水の中に潜っていったのです。

 【コガモ】はいわゆる潜水ガモの仲間ではなく淡水ガモの仲間です。しかし【コガモ】を初めカルガモやマガモなどの淡水ガモ達もこの様な水浴びスタイルをする事があるため、水中に姿を消すことは意外にも(?)よくあります。
 確かに水中に潜ってしまった方が体全体に水を浴びる事が出来ます。というかもう水浴びどころの話ではありませんよね?きっと彼らも短い時間で効率よく水浴びをして羽繕いが出来るように潜水というスタイルを取り入れているのでしょう。


 
 皆さんも【コガモ】達の潜水しての効率よい水浴びを是非、観察してみて下さい。非常に短時間で効率よく行われるためお時間は取らせません^^