アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
外来魚ゲッッット~
2010年11月16日
秋田
今朝通勤時に上空に移動する何かを見つけたので上を見やると・・3羽のオオハクチョウでした。ビルの上を越える高さでもオオハクチョウの存在感は地上の私まで伝わるんだな~と感心しながらバスに乗り込みました。
そろそろ大潟にもハクチョウの群れが飛来し始めました。「冬の使者」とされるハクチョウの群れを見る頃は寒波がやって来るんだよな~。
今日は、先日大潟草原鳥獣保護区管理棟(以下、管理棟と略す)から観察できた【ダイサギ】の採餌シーンをお伝えします。
普段から管理棟周辺の池はアオサギ、ダイサギ等が採餌のためによく利用します。しかしながら彼らは非常に警戒心が強く建物の中から観察しても直ぐに気付かれて飛び去られ、観察すら出来ない・・・なんていうこともままあります。でもこの時はいつもよりも近くで観察できたにも関わらず、私の存在を気にせず採餌を続けてくれました。
【ダイサギ】は水中をゆっくりと歩き回って餌となる魚などを探すのですが、水中に獲物を見つけると”ぐぐっ”と首を伸ばして姿勢を低くして狙いを定めて・・・目にも止まらぬスピードで獲物を捕らえます。
この時も姿勢を低くしたので「あっ獲物を見つけたな・・」と思って息を飲んでシャッターに指をかけていたのですが・・・相手は「目にも止まらぬ早さ」ですから反応の鈍い私ではいかんともしがたいので・・・でもまぁ今日は獲物を捕らえる瞬間ではなく獲物そのものに注目して書いた記事ですのでその辺は温かい心でお読み下さい。
どうやらヨシの根元に獲物を見つけたようです。忍び足で近づいて姿勢を低くしました。そしてこの後「目にも止まらぬ早さ」で魚を捕らえました。
捕らえた魚を飲み込むまでの様子を2枚載せました。結構な大物を捕らえたようです。こうして暴れる獲物を【ダイサギ】は慣れた嘴さばき(?)で暴れるのを押さえつつ、自分が飲み込みやすいように獲物の体勢を整えていきます。
そうして・・獲物を丸呑みしていくわけですが、この時必ず頭の方から飲み込みます。少ない野鳥観察年数ですが私は魚の尻尾の方から獲物を飲み込むサギを見たことがありません。
この時もやはり頭の方から【ダイサギ】の嘴に送り込まれ喉の奥へと消えていきました。
と・・・此処まではいつもの観察と変わらないのですがこの時は【ダイサギ】が飲み込んだ魚の模様がヤケに目に飛び込んできました。
その模様が解る写真をトリミングしてみました。この模様には見覚えがあります・・・。
これは【カムルチー】です。タイワンドジョウと言った方が馴染みやすい方もいるかも知れません。私などはライギョと言った方が幼少時代の記憶が甦ります。
この池は管理棟の直ぐ横にある「菱沼」と読んでいる水辺です。国指定鳥獣保護区の特別保護地区内にある水辺です。各地で外来魚駆除の取り組みがなされていますが、こんな懐のような場所にも外来魚が・・・。
ちなみに・・・今のところ特別保護地区内の水辺ではいわゆるブラックバスやブルーギルといった「特定外来生物」に指定された外来魚は確認されていません。これらが侵入するとこの【カムルチー】は勢力を奪われてしまうとも聞きますが、この水辺ではどうなんでしょうか??
特別保護地区内の水辺に外来魚の【カムルチー】が生息しているという事実。それが野鳥達の獲物になっているという事実。それを観察によって知ることとなりました。
これらの水辺にはどんな生きものが生息しているのか?調べてみる必要があるかも知れません。
そろそろ大潟にもハクチョウの群れが飛来し始めました。「冬の使者」とされるハクチョウの群れを見る頃は寒波がやって来るんだよな~。
今日は、先日大潟草原鳥獣保護区管理棟(以下、管理棟と略す)から観察できた【ダイサギ】の採餌シーンをお伝えします。
普段から管理棟周辺の池はアオサギ、ダイサギ等が採餌のためによく利用します。しかしながら彼らは非常に警戒心が強く建物の中から観察しても直ぐに気付かれて飛び去られ、観察すら出来ない・・・なんていうこともままあります。でもこの時はいつもよりも近くで観察できたにも関わらず、私の存在を気にせず採餌を続けてくれました。
【ダイサギ】は水中をゆっくりと歩き回って餌となる魚などを探すのですが、水中に獲物を見つけると”ぐぐっ”と首を伸ばして姿勢を低くして狙いを定めて・・・目にも止まらぬスピードで獲物を捕らえます。
この時も姿勢を低くしたので「あっ獲物を見つけたな・・」と思って息を飲んでシャッターに指をかけていたのですが・・・相手は「目にも止まらぬ早さ」ですから反応の鈍い私ではいかんともしがたいので・・・でもまぁ今日は獲物を捕らえる瞬間ではなく獲物そのものに注目して書いた記事ですのでその辺は温かい心でお読み下さい。
どうやらヨシの根元に獲物を見つけたようです。忍び足で近づいて姿勢を低くしました。そしてこの後「目にも止まらぬ早さ」で魚を捕らえました。
捕らえた魚を飲み込むまでの様子を2枚載せました。結構な大物を捕らえたようです。こうして暴れる獲物を【ダイサギ】は慣れた嘴さばき(?)で暴れるのを押さえつつ、自分が飲み込みやすいように獲物の体勢を整えていきます。
そうして・・獲物を丸呑みしていくわけですが、この時必ず頭の方から飲み込みます。少ない野鳥観察年数ですが私は魚の尻尾の方から獲物を飲み込むサギを見たことがありません。
この時もやはり頭の方から【ダイサギ】の嘴に送り込まれ喉の奥へと消えていきました。
と・・・此処まではいつもの観察と変わらないのですがこの時は【ダイサギ】が飲み込んだ魚の模様がヤケに目に飛び込んできました。
その模様が解る写真をトリミングしてみました。この模様には見覚えがあります・・・。
これは【カムルチー】です。タイワンドジョウと言った方が馴染みやすい方もいるかも知れません。私などはライギョと言った方が幼少時代の記憶が甦ります。
この池は管理棟の直ぐ横にある「菱沼」と読んでいる水辺です。国指定鳥獣保護区の特別保護地区内にある水辺です。各地で外来魚駆除の取り組みがなされていますが、こんな懐のような場所にも外来魚が・・・。
ちなみに・・・今のところ特別保護地区内の水辺ではいわゆるブラックバスやブルーギルといった「特定外来生物」に指定された外来魚は確認されていません。これらが侵入するとこの【カムルチー】は勢力を奪われてしまうとも聞きますが、この水辺ではどうなんでしょうか??
特別保護地区内の水辺に外来魚の【カムルチー】が生息しているという事実。それが野鳥達の獲物になっているという事実。それを観察によって知ることとなりました。
これらの水辺にはどんな生きものが生息しているのか?調べてみる必要があるかも知れません。