アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
サワモダシ
2010年10月01日
秋田
10月になりました。平成22年度も半分経過、残り半年となりました。この時期、東北地方で活動する私たちは最も忙しい時期を迎えます。紅葉が美しく、山や渓谷を訪れる方が1年で最も多い時期となるからです。
さて、この日記は今日もキノコの話題。最近周りから『最近はキノコにはまってるの?』と聞かれるようになりました^^。
タイトルの【サワモダシ】とは今日取り上げているこのキノコの地方名です。更に分化すると【サモダシ】あるいは【モダシ】となったりもします。
しかしこの名前、いくつかのキノコをまとめて一括りにした呼び名なんです。この地域で【サワモダシ】と呼ばれているキノコを詳しい方がよくよく見ると、【ナラタケ】、【ヤワナラタケ】、【ヤチナラタケ】、【オニナラタケ】などいくつかの種類に分類することが出来るそうです。とは言っても私にはよく分かりませんけど・・・
そこで、地元のキノコ採りが好きだと云う方々に質問してみました。『皆さん、一口に【サワモダシ】って言っているけどみんな同じキノコなんですか?』と・・・
すると・・皆さん一様に『何の種類だかはわがんねけど、早ぐ出る【サワモダシ】と遅ぐでる【サワモダシ】は違うって事は分がる』と言っていました。更に私が『そうなんですか?』と続けて聞くと・・・『んだ!だって遅ぐ出る【サワモダシ】が美味いからそれしか食べねもの』と答えました。
皆さん、昔から生活の中にキノコがあって、そこで色々と経験することで豊富な知識を得ていたようです。全く脱帽でした・・・。
私も【サワモダシ】を見つけました。写真を見せると・・・『これは早ぐ出だ奴だべ?』と聞かれました。確かにこの写真を撮影してから時間が経過しています。『これ採ったが?』と聞かれたので『いいえ、撮ったのは写真だけです』と答えると『うん、その方が良い!美味ぐねもの』と・・・一笑に付されました。
これがその写真です。この様に群生していると嬉しくなります。この時も撮影しながら『なんでこんな見つけやすい場所に【サワモダシ】があるのに誰も採らないんだろ?』と思ったのですが・・・そんな理由があろうとは・・。
私には【ナラタケ】にしか見えないんですけどね・・・。
ところでこの【サワモダシ】人気の高い食用のキノコですが非常に消化が悪いためたくさん食べると消化不良を起こす恐れがありますので注意が必要です。地元の方々はその辺も熟知していて、本当に美味しい【サワモダシ】だけを食べるのかも知れませんね。
さて・・・ここからは余談ですが。
今日の日記は敢えて、地元の方々が普段使っているような言葉に似せて書きました。ですが、文章で書くのはこの辺りが限界です。かといって全部平仮名では読みにくいですからね。特にさしすせその発音なんか文字で表記するのは無理だと言っても過言ではありません。ネイティブな秋田弁を話す方々は「し」が「す」に近い発音をします。この他にも色々あるのですが・・・
そこでこんな笑い話があります。
とある産地直売のお店に山菜の「ミズ」が売られていました。ウワバミソウのことをこちらでは「ミズ」と呼びます。私の友人がそのお店を覗くと「ミズ」の入った袋の上に「ミジ」と書かれた札が乗っていたそうです。札を書いた人は発音のままに記述してしまったんですね(笑)。別の友人は子供の頃おじいちゃんやおばあちゃんが採ってきた山菜を「ミジ」って呼ぶから暫くこの山菜は「ミジ」っていうんだと思っていたと話していました(笑)。
またとある産地直売のお店に今日紹介した【サワモダシ】が売られていました。私は『もう【サワモダシ】が出てきたんだな~』と思いながら値段を見ようと札を見ると・・・「サワモダス」と書いてありました。これもまた発音のまま札を書いたんですね(笑)。
この話を読んで笑えるのは東北地方の方だけかも知れませんね???
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで17日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
さて、この日記は今日もキノコの話題。最近周りから『最近はキノコにはまってるの?』と聞かれるようになりました^^。
タイトルの【サワモダシ】とは今日取り上げているこのキノコの地方名です。更に分化すると【サモダシ】あるいは【モダシ】となったりもします。
しかしこの名前、いくつかのキノコをまとめて一括りにした呼び名なんです。この地域で【サワモダシ】と呼ばれているキノコを詳しい方がよくよく見ると、【ナラタケ】、【ヤワナラタケ】、【ヤチナラタケ】、【オニナラタケ】などいくつかの種類に分類することが出来るそうです。とは言っても私にはよく分かりませんけど・・・
そこで、地元のキノコ採りが好きだと云う方々に質問してみました。『皆さん、一口に【サワモダシ】って言っているけどみんな同じキノコなんですか?』と・・・
すると・・皆さん一様に『何の種類だかはわがんねけど、早ぐ出る【サワモダシ】と遅ぐでる【サワモダシ】は違うって事は分がる』と言っていました。更に私が『そうなんですか?』と続けて聞くと・・・『んだ!だって遅ぐ出る【サワモダシ】が美味いからそれしか食べねもの』と答えました。
皆さん、昔から生活の中にキノコがあって、そこで色々と経験することで豊富な知識を得ていたようです。全く脱帽でした・・・。
私も【サワモダシ】を見つけました。写真を見せると・・・『これは早ぐ出だ奴だべ?』と聞かれました。確かにこの写真を撮影してから時間が経過しています。『これ採ったが?』と聞かれたので『いいえ、撮ったのは写真だけです』と答えると『うん、その方が良い!美味ぐねもの』と・・・一笑に付されました。
これがその写真です。この様に群生していると嬉しくなります。この時も撮影しながら『なんでこんな見つけやすい場所に【サワモダシ】があるのに誰も採らないんだろ?』と思ったのですが・・・そんな理由があろうとは・・。
私には【ナラタケ】にしか見えないんですけどね・・・。
ところでこの【サワモダシ】人気の高い食用のキノコですが非常に消化が悪いためたくさん食べると消化不良を起こす恐れがありますので注意が必要です。地元の方々はその辺も熟知していて、本当に美味しい【サワモダシ】だけを食べるのかも知れませんね。
さて・・・ここからは余談ですが。
今日の日記は敢えて、地元の方々が普段使っているような言葉に似せて書きました。ですが、文章で書くのはこの辺りが限界です。かといって全部平仮名では読みにくいですからね。特にさしすせその発音なんか文字で表記するのは無理だと言っても過言ではありません。ネイティブな秋田弁を話す方々は「し」が「す」に近い発音をします。この他にも色々あるのですが・・・
そこでこんな笑い話があります。
とある産地直売のお店に山菜の「ミズ」が売られていました。ウワバミソウのことをこちらでは「ミズ」と呼びます。私の友人がそのお店を覗くと「ミズ」の入った袋の上に「ミジ」と書かれた札が乗っていたそうです。札を書いた人は発音のままに記述してしまったんですね(笑)。別の友人は子供の頃おじいちゃんやおばあちゃんが採ってきた山菜を「ミジ」って呼ぶから暫くこの山菜は「ミジ」っていうんだと思っていたと話していました(笑)。
またとある産地直売のお店に今日紹介した【サワモダシ】が売られていました。私は『もう【サワモダシ】が出てきたんだな~』と思いながら値段を見ようと札を見ると・・・「サワモダス」と書いてありました。これもまた発音のまま札を書いたんですね(笑)。
この話を読んで笑えるのは東北地方の方だけかも知れませんね???
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで17日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/