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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

体感!子どもパークレンジャー (赤石川:2日目)

2010年09月14日
白神山地
関東地方や九州地方、はたまた北海道地方では、ゲリラ豪雨やら集中豪雨、異常気象など今年の夏は雨やら嵐やらに悩まされる夏でした。

赤石川でのキャンプも、初日からぐずつく天気の中での実施となりました。

さて、今回の日記には、このキャンプの2日目の活動について報告したいと思います。、リンク前回までの記事はこちらをご覧ください(1日目)

8月1日の朝。朝から子ども達は元気いっぱい。カブトムシだ。クワガタムシだ。探しに歩きに行ったのですが・・・。クワガタムシ♀を1匹確認。寝ぼけ眼の私は途中でダウン、さすがに『朝4時』からのムシ探しは堪えました。

2日目のメインイベントは、マタギの吉川さんにガイドしていただきキャンプ場の裏に見える然ヶ岳に登山しました。



森の授業@然ヶ岳 photo 2010.8.1

歩きながら吉川さんにキハダを胃腸薬代わりに使っていたことやクロモジを咥(くわ)えて仕事をしていたことなど自然環境の利用の仕方やつきあい方など教わりながらの登山となりました。東京から参加していた子ども達には、目の前に広がる奥深い森や藪に、不安と疲れを感じながらも、どきどきしながら歩いていたのでしょう。
 途中疲れながらも、子ども達はブナの実を食べるためにツキノワグマが幹を伝って登ったつめ跡などを発見し、なんとか全員で頂上に到着。
大人達は息も絶え絶えでしたが子ども達の瞳には達成感とドキドキ感が溢れていました。



集合写真@然ヶ岳 photo 2010.8.1

下山途中の山の中で、吉川さんが、白神らしい山の遊び方を教えてくださいました。
その名も、『白神ターザン(谷口AR命名)』
太いミズナラに絡まったツタを使い、空中ブランコ。



白神ターザン@然ヶ岳 photo 2010.8.1

小学4年生の男の子も、山崎Rにしっかり掴まり・・・猿のようにジャンプ。楽しそうな声がブナ林の中に広がっていきました。

下山後は、みんなで夕食の準備を手分けして行いました。
男の子は、ストーブに火をおこし、焚き火の準備。女の子は、カレーやサラダの具材を切って料理の準備を手伝いました。男の子はなかなか火を育てることが出来ず苦戦を強いられていましたが、一方で、女の子はしっかりとした手つきで野菜達を切っていました。
登山後でお腹はぺこぺこになり、自分たちが作ったカレーとサラダは、外でという調味料もあり大変おいしいかったと思います。



食事準備 photo 2010.8.1