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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

観賞用キノコという存在~ヒメベニテングタケ~

2010年09月03日
秋田
 9月になっても暑い日が続いていましたが、今日は雨が降っている秋田市内です。この時期になると『山を歩いても花はないし、暑いしでいつもより疲れる気がするんだよね・・』という声を聞きます。確かに暑いですよね。確かに咲いている花はある先に比べて少ないですよね。でもそれを補うように、様々な実が色づき始めましたし、何よりキノコが登山道に彩りを添えています。
 今日はそんなキノコの中から充分に観賞用として楽しむことが出来る(私の主観ですけど・・)キノコをご紹介します。


 先日、巡視中に見つけたキノコの幼菌です。とある図鑑では『妖精のようなキノコ』と表現されていた程、可愛らしい!!


 【ヒメベニテングタケ】の幼菌です。特にこれくらいの時期の姿が可愛らしく、一部では人気が高いようです。勿論、観賞用として・・・


 こちらは同じ種類の成菌です。傘が開いてしまうと可愛らしさが薄れてしまうようですね・・・(もちろんこれも私の主観ですけど・・・)。


 やや下からも撮影してみました。色白の傘に日差しが溶け込んでいました。


 こちらの【ヒメベニテングタケ】ですが、東北ではブナ林などの林床でごく普通に見られるキノコで森吉でも度々見かけます。
 そして図鑑に寄れば『食毒不明』とのこと。つまり食べられるのか?どうか解らないって事ですから(現在のところ)「食用」とは考えられませんね?でも幼菌が『妖精のよう・・』と表現される美しいキノコですから「観賞用」ということになりそうですね?


 暑い日が続いて、山から足が遠のいている皆さん。そろそろ山に吹く風は涼しさを感じられるようになってきましたよ。木の実や草の実、そしてキノコを眺めながら、終わりゆく夏を惜しみつつ、小さい秋を探しに出かけてみてはいかがですか??


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