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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

トンボの触角

2010年08月30日
秋田
 久しぶりの投稿に感じます。
 いよいよ8月も残すところ今日を入れて2日です。今週の予定の話をしていると9月の声を聞くことになります。いよいよ秋の気配を色濃く感じる季節がやってきますが、今日の秋田県内は夏の暑さが広がっています。




 さて、最近この日記で何度かトンボを取り上げてきました。身近な昆虫ですから出会いの機会も多くそれ故、日記にも度々登場するのですが・・・先日これまで以上にアップで撮影できたトンボの写真を見ていて「当たり前のこと」に気がつきました。

 当たり前のことと言うのは・・・
 トンボは昆虫ですから「触角」があって当然というか、必ずあるわけです。当たり前ですよね?でも何処にあるか知ってますか?私は・・・幼少の頃から何度もトンボのイラストを描いてきているはずですが、これまで一度も「トンボの触角」を書いたことが無かったのでは?と愕然としました。恥ずかしながら・・・。つまりこれまで感覚的にトンボにも触角があることは知っていながら、実際に意識してみたこともなくその存在を確かめたことも無かったのです・・・。

 ここで話を先日撮影した写真に戻します。下の写真は森吉の赤水渓谷で撮影した【ミヤマカワトンボ】のメス♀です。この個体は私の撮影に付き合ってモデルをつとめてくれました。その時カメラを顔の真ん前まで近づけて撮影した写真がこれ↓です。


 『触角』が解りますよね?念のため赤い矢印を付けておきました。
 こうなると他の種類のトンボも気になりませんか?私はもの凄く気になってしまってこれまでに撮ったトンボの写真を見直してみました。すると・・・


 こちらは、現在森吉の至るところで見られる【アキアカネ】です。こちらにもちゃんと『触角』が写っていました。ちょっと解りにくいかも知れないのでこちらにも赤い矢印を付けておきました。

 
 トンボの観察というとその「眼」「翅」には自ずと着目してしまいますし、昆虫の中でも特殊な形態で行う「交尾」も見かけるとじっくり見てしまいますが、こういった当たり前の形態にはあまり着目しないで見過ごしてしまうようです(私だけかも知れませんけど・・・)。

 環境省のHPなど様々なことろ、機会にPRしているのでご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、今年は生物多様性年。10月には名古屋市でCOP10が開催されるなど、地球に住む様々な生きものたちに眼を向けようとしていますがなかなか・・・。
 先ずは身近な生きものたちをじっくり観察して、興味を持つことが初めの一歩になるのかな?と思います。今日はトンボを取り上げましたが、その他の生きものでも勿論良いと思います。もっともっと深く解り合うことで見えてくる道筋もあるのかも知れませんね。



日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで49日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/