東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

サギ集う ~南の池編~

2010年08月04日
秋田
 昨日から竿灯祭りの始まった秋田市内は1年でもっとも元気で賑やかな日々が始まっています。竿灯祭りの会場は普段の通勤路にあたるのですが普段スタスタと歩く道もこの数日はまともに歩くことが出来ません。今日の帰りにも竿灯を見て帰ろうかな?


 さて、先日仙台の鎌田アクティブレンジャーが『サギ集う』と題した日記を書いていました。私もこの時期サギが集結している南の池の話をしようと思っていたので失礼にてタイトルをかぶせてみました。

 現在、大潟村の「南の池」には直ぐ近くにあるサギのコロニーで繁殖を終えた【アオサギ】と【ゴイサギ】が集結しています。コロニーに一番先にやってきて繁殖を始める【アオサギ】と一番最後にやってくるものの巣立ちまでの繁殖期間が短い【ゴイサギ】は既に大半が巣を離れて生活を始めています。彼らが新しい生活の場として選んでいるのが南の池の畔です。

 特に多く見られるのが【ゴイサギ】です。親鳥達も今年生まれた幼鳥も混じっています。また【ゴイサギ】は羽の特長である程度、年齢も解るのですがよく見ると繁殖に参加していなかったと思われる若鳥も混じっています。


 この写真にもたくさんの【ゴイサギ】が写っているのですが・・・何せ身を隠しながら過ごしているので写真に写すのが難しい・・・(←毎度言い訳ばかりしているようですけど・・)。

 南の池は車で近くを通ることが出来るので車窓からでも池の様子をうかがうことは出来ますが、畔に立ってしっかり見るとビックリするほどたくさんの【ゴイサギ】が見つかりますよ!!
 また【アオサギ】は道路からは死角になる場所で過ごしていることが多いので、実際に立ち寄っていただかないとこの様子を見ることが出来ません。

 日中の観察では、驚かさない限りほとんど動かずジッと一点を見つめるようにして過ごしている彼らの様子を観察できます。それを見ていると毎日忙しなく色々な物に追われて過ごしている自分をたしなめてくれるような思いがします。

 警戒心は張り詰められているものの、泰然自若として悠々と過ごす姿を見てきっと何かを感じていただけるはず。「動」きのある観察も楽しいですが対照的な「静」の観察もいいものです。個人的感想ですが・・・仏像やお地蔵さんも鑑賞している時の感覚と似ていますよ。


 各地で行われている夏祭りが終わって秋の帳が降りる頃・・・【ゴイサギ】達は南へと移動を始めます。この集結した【ゴイサギ】の群れは今だけ!!季節限定の光景です。