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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

すくすくと育つカンムリカイツブリ

2010年08月02日
秋田
 秋田市内は明日からの竿灯祭りの準備が整い、既に一部でイベントが開催されるなど賑やかになっています。事務所で窓を開けていると竿灯のお囃子が聞こえ、街中が祭り本番を迎える準備が整ったこの日が最も高ぶる日となりますが・・・・



 さて、この日記はいつもと変わらずいきましょう。今日取り上げるのは大潟村をぐるっと囲む承水路ですくすくと成長している【カンムリカイツブリ】です。

 大潟村を囲む承水路には村の東側の東部承水路と鳥獣保護区となっている西部承水路があります。ぐるっと囲まれていますから北部にも南部にも水辺があります。【カンムリカイツブリ】はそのいずれでも見ることが可能です。しかしこの時期に幼鳥を連れた【カンムリカイツブリ】を観察するなら東部と西部の承水路がおすすめです。

 こちらは鳥獣保護区がある西部承水路で今年生まれた【カンムリカイツブリ】の幼鳥です。随分と身体が大きくなってきていてもう一回り大きくなれば親鳥と肩を並べられるほどです。
 

 身体が小さなうちは親鳥の側を片時も離れずに過ごしているのですが成長するに従って親鳥から離れて過ごすことが多くなってきます。親鳥たちも独り立ちを促しているのか?適度な距離を保っているようです。


 成長しているのは身体の大きさだけではありません。名前の源になっている頭部の立派な冠もせいちょうしているようです。どうですか?随分と黒く立派になってきたでしょう??


 こちらは両親のようです。手前の身体の大きな方がオス♂、奥の小さな方がメス♀でしょうか?特にオス♂と思われる個体の冠の凛々しさが目に付きます。
 あの幼鳥も徐々に体も冠も成長して一人前の【カンムリカイツブリ】になっていくのでしょう。


 この時期の野鳥観察は今年生まれた幼鳥の成長が日に日に目に見えて楽しいものですね!!