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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

繁殖中のコジュリン

2010年07月22日
秋田
 連日30度以上の暑さが続くと、比較的暑さに弱い私たち東北の住民はキツイです。立ち寄ったお店でも冷たい物の在庫が品薄状態でした。
 熱中症対策としてもこまめに水分を補給するのが有効なようです。また室内にいても熱中症にかかる事もあるのだとか・・・私は対策としてスポーツドリンクと塩飴を買い込んできました。皆さんもしっかりとした熱中症対策をして下さいね。


 さて、そんな炎天下でも相変わらず野鳥達は元気です。このところ繁殖の報告が多くなっています。その中でも数多くの巣立ちを観察してきたので「繁殖期もそろそろ大詰め」といった書き方をしていましたが・・・実際にはまだまだまっただ中という種類も番もいます。言葉の使い方には注意が必要ですね・・。

 今日ご紹介する【コジュリン】も餌運びに大忙しの番です。小鳥たちは成鳥超が早いようで・・・先日ようやく餌運びを始めたな!と思っていたら既に大きな昆虫を頻繁に運ぶようになっていました。


 餌を運ぶ【コジュリン】のメス♀です。獲物は何でしょうか?黒っぽいのだけは解るのですが・・・


 この時運んでいたのはキリギリスでしょうか?緑色のバッタ類のようです。

 私が観察している2時間の間、メス♀個体はおよそ10~15分おきに餌を運んできます。時々私が身を乗り出すと警戒して餌を運び入れるのを躊躇したり止めたりしますが、それでも雛達を飢えさせまいと懸命のようです。それにしても繁殖期のメス♀って優秀な狩人ですね。



 ではオス♂はどうしているのか?というと・・・
  

 およそ1時間に1回のペースで餌を運んできます。朝の早い時間は少々インターバルも短いようですが日中はほとんどメス♀に任せっきりのようです。


 日に日に大きく成長していく雛達を養うために懸命な【コジュリン】達。この写真を撮影してから2日が経過していますから今はもうかなり大きくなっていることでしょう?それとももう巣立ちしているかも?
 この他にもまだまだ餌運びに忙しい種も番もいます。かと思えば巣立ちした幼鳥たちが飛び回る賑やかさもあります。今年はこれまでになく多くの子育てを観察できましたが、見れば見るほど野鳥達って賢いな~。逞しいな~。凄いな~等と感心してしまいます。