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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

コジュリンも順調に

2010年07月06日
秋田
 大変長らくご無沙汰いたしました。しかも前回の記事で『竿灯』とすべきところを『関東』と誤表記したまま数日を過ごし、恥をさらしてしまいました。なんともオハズカシイ・・・気を引き締めていきます。


 さて、その前回の記事は大潟草原に飛来しているオオセッカの話題でしたが、今日は同じく大潟草原に飛来している【コジュリン】の話し。

 【コジュリン】と言えば・・環境省版レッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類、秋田県版レッドデータでは順絶滅危惧種に指定されている、希少な野鳥です。が・・・大潟村にいるとそんな事を忘れてしまうほど沢山の【コジュリン】を見かけます。その生息環境は保護区のヨシ原に留まらず、時に水路沿いのヨシ原であったり、時に麦畑であったり、時に田んぼの周りの草地であったり・・・少々乱暴ないい方をすれば至るところで見ることが出来る種です。
 なので地元では親しみも込めて『頭の黒いスズメ』なんて表現もされるほどです。

 保護区のヨシ原では今年も沢山の【コジュリン】が繁殖しているようです。



 さき程まで餌を運んでいたかと思ったら囀りを始めた【コジュリン】のオス♂


 オス♂の行動は見ていて興味深い物です。一見、子育てのための餌運びはメス♀に任せっきりかと思いきや、沢山の餌を咥えて巣のあるらしき方向へ飛んでいったり、かと思いきやまたこうして囀ったり・・・。


 恐らく【コジュリン】の子育ても終盤に入っているかと思います。間もなく沢山の巣立ち雛たちが益々大潟草原を賑やかにしてくれる事でしょう!!