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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

オオセッカ 今年も

2010年07月01日
秋田
 夕方、事務所の窓を開けていると外から、竿灯のお囃子が聞こえてくるようになりました。東北の短い夏のピークがもうすぐやって来るのを感じて、楽しみになるやら・・寂しい思いもするやら・・・



 さて・・・
 何処何処に野鳥を見に行こう!と思い立ったとき、その場所場所に応じて特徴的な野鳥と言いますか、是非見ておきたい野鳥というのがあると思います。森吉ではクマゲラでしょうし、冬の大潟村ならばハクガンやシジュウカラガンがそれにあたるでしょうか?
 では、この時期の大潟で是非見ておきたい、或いは最も気になる野鳥と言えば・・・・【オオセッカ】ですよね?

 『大潟にはもう【オオセッカ】は来なくなったんじゃないの?』なんて言われたこともありますが、保護増殖事業を行っている成果も実って!!ここ数年は確実に飛来数を増やしてきております。
 とは言ってもまだまだ往時に比べると物足りなさは否めないのでしょうが・・・でも確実に毎年数羽の飛来を確認できています。いつの日か・・・また大潟草原の至るところで【オオセッカ】の囀り飛翔が見られることを期待して止みません。

 さて、私がアクティブレンジャーになって以来の4シーズンを振り返ってみても今年が最も多い飛来数となりました。とは言え・・・【オオセッカ】の習性や私が腫れ物にでも触るかのように緊張しながら観察していることもあってなかなか皆様にお伝えできるような写真の撮影が出来ません。いるのは解っているし、大体同じような場所にいるのですが・・・写真はまた別の問題です。

 でも先日、千載一遇のチャンスが巡ってきました。私がいる直ぐ近くに囀り飛翔した【オオセッカ】が降りたんです。もう必死で探してカメラのフレームに納めはしたのですが・・・・


 写真はこんな感じです。近くには居るのですが・・・なにせヨシの中を潜って行く習性があり、なかなか視界のクリアな場所には留まってくれません。
 

 大潟の【オオセッカ】は確実に復活しつつあります。きっとこれからも飛来数が増えていくと希望的に予測しております。皆さんも期待していて下さい。
 そして・・「大潟村の鳥」の座をハクチョウに奪われた【オオセッカ】が再び大潟村を代表する鳥に復権する事を願ってやみません。