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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

波打ち際トレッキングのオススメ その2

2010年06月11日
宮古
みなさん、こんにちは。こちらは今日も、ヤマセに囲まれています。 

さて、先日に続き、波打ち際コースの紹介をします。
今回は真木沢海岸に到着してからです。
(前編は6月10日のアクティブレンジャー通信をご覧下さい)

目の前がぱぁ~っと明るくなり、波の音が間近に聞こえると、そこは真木沢海岸です。海岸には、鮮やかなピンク色をしたハマナス、そして砂浜はハマエンドウで飾られています。ハマナスの香りはやさしい海風にのって、浜辺に広がります。
私は一年の中で一番6月~8月にかけての浜辺が大好きです。陸中海岸の浜辺は色とりどりの海浜植物で飾られるからです。今年もその時期がやってきたことを実感し、胸を躍らせました。

 真木沢海岸を通過すると、ここから、鵜の巣断崖のトンネル通過が始まります。ヘッドライトをつけて、真っ暗なトンネルを進みます。断崖に掘られたトンネルの中は、私たちを普段味わえないような世界に引き込みます。トンネルの壁は、当然ながらごつごつした岩!これがまた、たまらないんです!!

トンネルとトンネルの間には、波打ち際と通る浜辺や岩場があり、浜を見れば打ち上げられたコンブや貝、山側をみれば岩からアズマギク、そしてニッコウキスゲを見ることができました。

5つのトンネルを越え、到着点間近では、波のタイミングを見て素早く移動しなければならない場所があります。この波との駆け引きが非常にわくわくします。波がサァ~ッと引き始めたらすぐに渡り始めなければいけません。タイミングを間違えてしまうと・・・、わかりますね?足がすこ~し、涼しくなります。
ここぞとばかりに(?)シャッターチャンスを狙いましたが、今回同行してくださった方々はベテランで、もちろんあわてる様子もなく、立ち往生しキャッキャしてしまったのは、私だけでした。

 最後の難所を通過し、浜辺を歩くこと数分後、白池海岸に到着。この日約2時間の波打ち際歩道の巡視を終えました。

陸中海岸の壮大なスケールの断崖を下から見上げる迫力、そして海に広がるハマナスの匂い、上手く写真で紹介することができません。是非、この夏、波打ち際トレッキングをしてみませんか!?新たな自然の発見があること間違いなしです。

最後に・・・波打ち際を通過するので事前に海の状態、そして潮汐を調べる必要があります。



じっと波のタイミングを見る平坂さんです。

やっぱりいつ来ても魅力的だなぁ~と渡辺さんから聞こえて来そうです

トンネルの中を少し紹介します。是非実際に体験していただきたいです!!