東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

漂着ゴミ調査@鰺ヶ沢町七里長浜

2010年06月11日
白神山地
本日は、少し変わった場所で活動を行ってきたため、早速レポートしたいと思います。

いつもは、白神山地の山々を駆け回る当事務所のスタッフですが、本日はなんと「海」、しかも青森海上保安部さんが実施する浜辺の「漂着ゴミ調査」に参加させていただきました。

 この調査には鰺ヶ沢町の舞戸小学校の6年生33名と、青森海上保安部職員、鰺ヶ沢町役場職員他が参加し、浜に打ち上げられた漂着ゴミの種類や量、どこからきたのかを1時間程度かけて実施しました。
 以前、山の清掃活動には参加しましたが、浜辺の清掃活動は、私も初めての経験で、どのような活動なのか経験してみたいと思い参加してきました。


漂着ゴミ調査風景 photo 2010.6.11

 浜辺からは、国内や海外からの漁具やひも類、空き缶、古タイヤなど約30kgの漂着ゴミが回収できました。なかには砂浜に埋まったゴミを協力して回収する子どもたちの姿もあり、終了後に参加した子どもたちからすっきりとした表情も見られました。

 その後、当事務所スタッフによる「浜辺宝探し」を行い、浜辺から参加者にきれいな物、おもしろい物、不思議な物を集めてもらいました。
5分間と短い時間でしたが、たくさんの宝物を見つけることができました。


七里長浜から見つけた宝箱の確認 photo 2010.6.11

宝箱の中みは、大小のきれいな貝や丸く削られた木、海鳥(?)の羽、エビの死骸などがあつまりました。


見つかった宝物 photo 2010.6.11

今回、私の発見した宝物は、「エゾハルゼミ」の死骸。
今、白神山地のブナ林を一番賑やかにしている張本人ですが、なんと浜辺で発見。(写真にないのが残念。)
エゾハルゼミは、ブナ林などの森林を好むセミなので、海周辺にはいないと思うのですが・・・。もしかすると白神の山々の沢を伝い、赤石川を流れ、日本海を漂い、この浜にたどり着いたのでは?と想像してしまう宝物でした。