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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

あなたにはどのように見えますか?

2010年04月21日
白神山地
西目屋自然保護官事務所のある西目屋村にもフクジュソウやキクザキイチゲが咲き始め、雪もほとんどなくなりました。
ここ、2、3日は寒い雨の日が続いていましたが、春の気配は日に日に増しています。

先日、西目屋村にある弘前大学白神自然観察園の現地踏査に、ご一緒させていただきました。
初めて弘前大学自然観察園を訪ねましたが、まだまだ残雪が多く、場所によっては長靴やスノーシューが必要な場所も多く、普通に歩くのに困難な状況でした。

景色はすばらしく、林道の雪道を歩いていると小さな谷筋からは融雪由来の沢水が絶え間なく注ぎ、窪地ではミズバショウの白い蕾が開花の準備に追われているようでした。

その中で、奇妙なものを発見!!
よく観察するとマンサクの花でした。
初めて見る人にとってはどのような花にみえるのでしょうか?花としてみてもらえるかも心配です。


マルバマンソク(丸葉満作、学名:Hamamelis japonica.)photo 2010.4.13

さらに奇妙なものを発見!!
地面から爪にも見えるなにかが出現しています。
皆さんには何にみえますか?!(私には、タケノコのようにもみえますが・・・)


カタクリ(芽生え)(片栗、学名:Erythronium japonicum Decne.)photo 2010.4.13

同行させていただいた方から教えていただいたのですが、正体はカタクリの芽生えだそうです。(図鑑で調べてみると、本当に地上に出たての株だったようです)
場所によっては、蕾をつけた株もちらほらと目立っていました。あと数日できれいな花をつけるでしょう。


カタクリ(蕾)(片栗、学名:Erythronium japonicum Decne.)photo 2010.4.13

融雪がなくなる頃には、本格的にカタクリのピンク色の花をみることができると思います。
みなさんには、カタクリの花はどのようにみえるでしょうか?
話し合って見てはいかがでしょうか。

※カタクリやその他の植物は大変繊細な生き物です。観察路から眺めるようにしましょう。
(後に観察するひとのためにも、そっと見守ってあげましょう)