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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

小さな小鳥たち ~ヒガラ編~

2010年04月14日
秋田
 昨晩から春の嵐が吹き荒れています。今朝の通勤電車も強風の影響で徐行運転をしてだいぶ遅れてましたが、これに留まらず新幹線&電車、飛行機、フェリーなどの海上交通も「運休」が目立っています。
 この強風では交通機関だけでなく普通に歩くのも大変だと思います。秋田県内は全域に暴風雪警報が発令中です(正午時点)からこの先も慎重に行動してください!!




 森吉山麓の『小さな小鳥たち』も今日で3日目。最終日の今日はお馴染みのカラ類から【ヒガラ】を取り上げます。

 何気なく「カラ類」と書きましたが・・・ちょっと話をそらして・・
 今日紹介する【ヒガラ】の英名が「Coal Tit」
 「コガラ」が「Willow Tit」、「シジュウカラ」が「Great Tit」、「ヤマガラ」が「Varied Tit」と名前に「○○カラ(ガラ)」と付く鳥の英名はみんな「○○ Tit」と共通しています。
 ちなみに昨日紹介した「エナガ」が「Long-tailed Tit」と同じように「Tit」がつきます。だから「カラ類」とくくったときエナガが含まれる事もあるようですが、『日本鳥類目録 改訂第6版』では【ヒガラ】はシジュウカラ科シジュウカラ属に分類され、エナガはエナガ科エナガ属に分類されています。なのでここではその分類に従って、【ヒガラ】をカラ類(シジュウカラ科シジュウカラ属)の最も小さな鳥として取り上げます。

 【ヒガラ】の体長は11cmで「カラ類」では最も小さな鳥で、他のカラ類と比べると確かに一際小さく感じます。
 それでも実際に野外で観察するとキクイタダキやエナガよりも大きく感じられるのは体型が影響しているでしょうか?
 

 【ヒガラ】も良く動き回りますが、頻繁に地面にも降りてくるので比較的観察はしやすいです。しかも餌を食べる時、安全な場所は同じ仲間の身体の大きなシジュウカラ等が占める為に【ヒガラ】はその外側に来ることも多く、私たち観察者の近くに来ることもあります(これって・・追いやられているってことでしょうけど・・)。


 特に私がカラ類の観察でお気に入りなのが、こういった姿勢。木の実などを足で押さえて、嘴で実を割るなどして食べますがその時、とても『行儀の良い鳥』に見えるのです。なのでカラ類には好感が持てます(笑)!


 そんな感じで観察していたら・・・


 こんなポーズを見せてくれました。これで正面から見つめられる(睨まれる?)とちょっと印象が変わりますね??