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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

春を感じていますか?

2010年04月14日
白神山地
4月中旬になり、寒い日と暖かい日が交互に訪れ、春らしい陽気も濃く感じられるようになりました。

岩木山山麓に黒色の地肌がのぞき見え、鳥のさえずりやフキノトウが目立つ時期になってきました。
さらに西目屋村周辺では、鮮やかな黄色や白色の花が道端を彩り始めました。


photo 2010.4.13


本日は事務所への通勤時間を早め、途中の道路脇周辺を簡単に調査しました。


フクジュソウ(福寿草: Adonis ramosa)photo 2010.4.13


キクザキイチゲ(菊咲一華、学名:Anemone pseudoaltaica)photo 2010.4.13

道路脇の日当たりのよい緩斜面に、フクジュソウとキクザキイチゲの花株が多数確認することができました。

都市部では、簡単にみることができなくなったフクジュソウとキクザキイチゲですが、
西目屋村では、通勤途中の道路端の緩斜面で確認することができます。

雪解け直後に花を咲かるフクジュソウやキクザキイチゲは、「スプリング・エフェメラル」と呼ばれる植物のグループになります。
フクジュソウやキクザキイチゲの仲間の多くが1年のうち開花時期と葉を茂らせる時期がわずか2~3ヶ月と短く、大半を地中で過ごす植物であることより、「スプリング・エフェメラル」は「春の儚いもの」、「春の短い命」を表す言葉だそうです。

皆さんも、自宅周辺や近くの公園で、ちょっとした花や鳥のさえずりを発見し、春の近づきを感じてみてはいかがでしょうか。