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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

西目屋村の雪山を歩こう(後編)

2010年03月18日
白神山地
こんにちは。もうすぐ春分の日で、最近ちょっとお天気が落ち着いてきたなと思っていたら、今週末は冬型のようでこの時期は山の天気が予測しづらいですね。
遅くなってしまいましたが、2月25日に開催した授業「西目屋村の雪山を歩こう(後編)」をお伝えします。

▼前回までのあらすじはこちら
「西目屋村の雪山を歩こう(前編)」


西目屋村の昔の生活についてお話を聞いた後、子どもたちと一緒に西目屋村の小さな山に登り始めました。
すると、なんだか顔のある植物が!?



これ、何だろう?サル?ヒツジ?の顔が刻まれた人面・・ではなく動物面植物?
すると子どもたちのほうから「あ!知ってる!冬芽だ」との声。
ちょうど4年生の理科の教科書に出てきていたようです。
実物を見るのは初めてで子どもたちは興味津々。
この枝の先と脇にあるのが「冬芽」。
春になるとこの冬芽から新しい葉っぱが出てきます。
この顔に当たる場所は「葉痕」と呼ばれています。
「葉痕」とはその名前の通り、葉っぱが落ちた痕で、枝にその痕が残っている部分をいいます。そこがヒツジの顔に見えるわけです。
これは【オニグルミ】でした。
この葉痕や冬芽は植物の種類によっても全く違っていてとっても面白いんです。可愛いヤツ、寄り目のヤツ、帽子かぶったオシャレなヤツ、色々です。
みなさんも、もしこの時期の山を歩くときにはぜひじっくり見てみてください♪

それから、みんなに冬芽を持ってきてもらいました。たくさん取ってこないように一人ひとつだけ。それでも小さな冬芽、大きな冬芽、いい香りのする冬芽、ふわふわな冬芽。色んな冬芽が見つかりました。大事に持ち帰って、どんな葉っぱが出てくるのか水にさしてもらうことにしました。



雪の林をスノーシューで下ります。

そして、雪山歩きの最後の楽しみ「しり滑り!!」。
ビニールシートを持ってみんなで一気に滑り降ります。大人も子どももこれが大好き。20分くらい夢中になって遊んで、学校に帰りました。

しり滑りで大はしゃぎ!

この「西目屋村の雪山を歩こう」は、地域の子どもたちに身近な自然や文化に触れてもらいたくて行いました。
自然の中に入った子どもたちの表情の生き生きしていること!
この授業が少しでも地域の豊かな自然をたくさん肌で感じてもらえるキッカケになっていたらいいなぁと思います。