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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ミコアイサ 羽の個体差(?)

2010年02月23日
秋田
 秋田市は随分と春めいた陽気になっています。それもあって、どうにか気分を変えたいと思い立って通勤時に来ているアウターと帽子を替えました。これだけで気分が変わるものですね~?


 さて、先日の日記で【ミコアイサ】の話題を書いたら、観察会に参加して下さった方に、色々とご意見やご指導を頂きました。他にも色々な感想を聞けて大変有り難く思い、ますます頑張ろうという気になっている今日この頃です。(※ご指導いただいた件は現在調べてます。)


 そして今日も【ミコアイサ】の話題。それもどういう訳か?またもやメス♀だけ3羽のグループを観察した時の話です。

 大潟やその周辺の水辺の至るところで観察できるようになった【ミコアイサ】ですが、未だ広範囲で結氷しているので、生息できる水辺が限られ、我々観察する側としては非常に見やすい状況にあります。
 【ミコアイサ】達の行動範囲は氷の下にも及ぶようで、水面に顔を出したときにはこの様↓な小さな水溜まりにも思える離れた場所にも重なり合うようにして出て来ることがあります。


 この様子が何とも言えず可愛いく、【ミコアイサ】の特徴的な(?)行動でもあります。


 しかし、警戒心は他のカモよりも強く感じられ、なかなかじっくりと観察する機会には恵まれません。この時も何がキッカケだったのか?突然私の目の前をバシャバシャと音を立てて走り出しました。


 何があったのか?呆気にとられながらも幸い、カメラを抱えていましたので取り敢えずシャッターを押してみました。


 手前の2羽が美味いことシンクロした動きを見せてくれたので、比較することが出来ます。
 動きに若干の差があるとは言え・・・次列風切先端の白い部分や、雨覆先端の白い部分って意外に差があるものですね?図鑑によってはカモの飛翔時の羽が描かれている物がありますが、それが必ずしも平均的な物ではないのかも?と思うことがあります。
 図鑑には小雨覆&中雨覆が全体に白く、大雨覆の先端が白くて線状に見え、次列風切の先端も白くやはり線状または帯状に見えるような描き方になっています。しかしこの写真の個体はその限りではありませんよね?
 気になる方はお手元の図鑑とこの3枚目の写真の個体とを比べてみて下さいね!!
 ただし!これが個体差なのか?それとも見え方の違いなのか?慎重にならなければいけませんけどね。