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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ヒシクイの嘴掻き

2010年01月15日
秋田
 秋田は昨日今日と連続して「真冬日」となりました。こんな日は内陸部は底冷え、沿岸部は強風と相まって寒さが身にしみます。



 そろそろ・・・「何日同じネタで続けるつもりだよ?」という声が聞かれそうですが・・・(苦笑)今日も『掻き』について。

 大潟では、塒で過ごす以外、ほとんど水辺で過ごすガン類を見ることが無く、専ら田んぼでの観察が多いのですが、この日はラッキーにもオオハクチョウの群れに混じって数羽の【ヒシクイ】がいて、しかも更にラッキーなことにじっくり観察することが出来ました。
 その時、水上にいる【ヒシクイ】が嘴を掻くシーンが観察できたのでお伝えしようと思います。


 一言で言えば・・・昨日のコハクチョウと同じ感じ。水上で身体を捩って足を上げ、頭を下げて、頭や嘴を掻くのですが、やはり真ん中の指爪をつかっていました。
 【ヒシクイ】とコハクチョウって似たような生態なんですかね??


 水中に隠れてしまって解りにくいかも知れないと思い、おもいっきりトリミングしてみました。確かに真ん中の指爪を使っていますよね??


 現在、大潟には数千羽の【ヒシクイ】が確認できますが(日中の場合)、警戒心が強く、群れで行動しているのでなかなかじっくりと間近で観察する機会がありません・・・。遠くにいる群れをスコープの倍率を上げて観察しても細かな動きまでは観察するのはかなり難しいことです。
 しかし、この時はたった1羽でしたが、直ぐ側で、羽繕いしたり、頭や嘴を掻いたり、水中から採餌したりと貴重なシーンを観察することが出来ました。私自身過去最短距離での観察だったかも知れません。一緒に過ごしていたオオハクチョウに感謝です!!