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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

幼羽がツボでした。

2009年12月22日
秋田
 今日は「冬至」です。秋田の今朝の日の出時刻は6時57分だったとか・・ 起きた時、未だ真っ暗だったもんな~。今日は比較的温かい一日でしたが・・このところ荒天が続く秋田県内です。何しろ風が強く、降る雪も上からではなく横から、斜め下から・・・ここでは傘なんて何の役にも立ちません。


 そんな時は、普段ほとんど流れのない承水路でさえ、波が立ちます。このところの「警報レベル」の強風に日は波が更に高くなっていますから小さな水鳥達は時々姿を見失ってしまいます。今日取り上げた【カイツブリ】はその典型!
 潜水して姿をくらます上に、波間に消えることもあって・・・本当に観察者泣かせです。


 冬になると群れで行動する【カイツブリ】達。西部承水路では5~10羽程度の小群が見られます。


 風が強いと身体の小さな【カイツブリ】達は他の水鳥よりも体力を消耗してしまうのではないでしょうか?時々風を避けるようにして過ごす小群も見かけます。
 5羽いた【カイツブリ】の小群の中のちょっと目立つ存在を集めてみました。

 どうです?なかなか個性的な姿でしょ?
 普通野鳥の羽はみんな同じような時期に換羽していわゆる夏羽になったり冬羽になったりします。
 この3羽のうち右側にいる個体は、ここでよく見る他の個体と同じようにすっかり冬羽に変わっている個体ですが、左の個体はまだ夏羽の特徴が色濃く残る個体。更には奥にいる個体は今年生まれの個体のようで幼羽がしっかりと残っていました。さながら水に浮く”ウリ坊”って感じですよね??


 私的には、いわゆる普通種とされる野鳥にこの様な興味をそそられる「何か」を見つけるのが”ツボ”です。この【カイツブリ】の観察は結構テンションが上がった”ツボ”でした。特に幼羽の残る個体はしばらく瞼の裏に棲み着きそうな気配がしています(笑)