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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ミサゴの食事

2009年11月19日
秋田
 長いトンネルを越えるとそこは雪国であった。とはあまりに有名な書き出しですが、今日は現実にそんな体験をしてきました。トンネルではありませんが・・・脇道にはいるとそこは厳冬期そのもの!!平地で平気だからと油断してはいけませんね!!



 昨日の日記で同じような内容が続くと言っておき、舌の根も乾かぬうちに・・・今日もまた野鳥の食事風景の話題です(苦笑)。

 この日は雨、それも徐々に激しくなってきて、辺りも暗くなってきたし、時間も時間なのでそろそろ管理棟の戸締まりをしようとした時です。
 一羽の【ミサゴ】がやって来ました。近くに電柱に止まったのですが、辺りをキョロキョロと見渡して落ち着きがありません。そのうち私を見つけたようで、執拗にこちらに視線を送ってきます。「どうしたのかな?」とスコープで確認してみると足下に小型のオオクチバスらしき魚が見えました。
 どうやら今しがた、西部承水路で捕まえた魚を食べようと、この電柱にやって来たようでした。私は「これはチャンス」と、身を潜めて【ミサゴ】の様子を観察し始めました。


 【ミサゴ】の足下に魚が居るのが見えますでしょうか??


 その魚、まだ生きているようで、時々激しく動きます。その動きで【ミサゴ】もバランスを崩すようで、翼を広げて魚の必死の抵抗に対応していました。


 周囲を気にしながらも魚を食べ始めました。昨日取り上げたハシボソガラスとは比べものになりません。流石に魚食に特化した【ミサゴ】です。その食べ方の器用なこと!!嘴で簡単に魚の身を引きちぎってドンドン口の中へと消えていきます。

 小型とはいえ、魚まるまる一匹を食べるのに要した時間は約24分。こうして書くと長い時間のように思えますが、実際に観察しているとあっという間に魚が小さくなっていき、食べ終わっていました。


 食べ終えた【ミサゴ】は嘴についた食べカス(?)を爪で落としたり、簡単に羽繕い等をして身だしなみを整えたかと思ったら・・・おかわりを獲りに出かけていきました。まだ食べたりなかったようです。