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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

【実施報告】 野鳥観察会『大潟草原の渡り鳥を観察』

2009年11月17日
秋田
 現在、大潟草原鳥獣保護区に向かう幹線道路(県道42号線)が通行止めになっています。近くに迂回路がありますが、秋田市方面からお越しの場合、迂回路を通行しますと保護区を通り過ぎてしまいます。また幹線道路以外にも通行止めになっている箇所があり、保護区やその周辺の通行に大きな支障が出ています。どうか大潟に野鳥観察にお越し頂く際は、事前に情報収集して頂きますようお願いいたします。通行止め情報はこちらをご覧下さい


 今日は、週末日曜日に実施いたしました野鳥観察会のもようをご報告致します。この日の秋田県地方は強風が吹き荒れ、家屋への以外なども報告されるほどの荒天となりました。
 大潟村へ向かう途中、雨も激しく降り、車のワイパーを激しく動かさないといけませんでした。『こりゃ、管理棟からの観察になるかな?』なんて覚悟しながら向かいました。
 集合時間になっても雨と風は相変わらず・・・講師を務めてくれた日本野鳥の会秋田県支部の方々が事前にこの日の野鳥の生息場所を下見してくれていましたが、この天気では・・・と思いながら先ずは管理棟の2階から観察を始めました。


 この時は、私の日記でも何回かお伝えした水辺のカモと、それを狙ってやって来る猛禽類の観察が出来ました。
 管理棟からよく観察されるチュウヒはこの日も何度も、何羽も出現してくれて、『あれがチュウヒです』と講師が言うとみんなが双眼鏡やスコープで観察。『またチュウヒが来ました。今度は頭の白い個体です』と言えばみんなが観察し、『随分と色が違うもんですね?』と感想が漏れる。『今度はチュウヒが2羽一緒に来ました』・・・と続き、(なんとなくですが・・・)『またチュウヒか・・・』みたいな雰囲気が感じられるようになった頃(←それにしても贅沢な話ですよね?でも大潟ではこんな感じです!!)・・・雨が上がって空が明るくなってきました。
 待ちかねたように、全員で野外へ!!


 先ずは承水路でカモ類とカイツブリ類の観察。目の前を飛び回るコガモの群れや水中に潜って採餌するカンムリカイツブリの観察をしました。


 水路沿いに移動して、ハクチョウの群れ、マガモやオナガガモの群れなどを観察しました。


 そして・・この日の参加者の方々が最も印象に残ったと言っていた、野鳥の観察は、この日が大潟村での初認となったシジュウカラガン(9羽)と、農場でデントコーンを咥えてダンスのさわりを披露してくれたタンチョウ!!
 しかし、その場面は私も観察に夢中になってしまい、観察する皆さんの写真を撮影し忘れるという失態を・・・だって私も久々のシジュウカラガンに目を奪われ放しだったんですもの・・・(反省←ちゃんと仕事しましょう!!)


 この日の野鳥観察会では27種の野鳥を観察できました。強風と雨で小鳥類が殆ど観察できなかった事と、今年はガンの飛来が遅い事を考えると、自画自賛するわけではありませんが、なかなか充実した観察会となりました。

 これも、参加して下さった方々の日頃の行いの良さから、天気が一時的に回復し野外での観察が出来たことと、講師をして下さった日本野鳥の会秋田県支部の方々のおかげと厚く感謝申し上げます。どうもありがとうございました。