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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

シジュウカラの食事

2009年11月16日
秋田
 週末は嵐のような風が吹き荒れた秋田県地方。特に沿岸地方の風は強かった・・・。なにせ私がまともに立っていられなかった程。私をご存じの方であればどれほどの強風であったか見当が付くのでは?


 その風はあまりに強く、双眼鏡が揺れて乗り物酔いに似た気持ち悪さを感じてしまうほど・・・。なので画像はその前に撮影したもので、日記を書きます。
 今日は、私にとって最も身近で、出会いの頻度も高い野鳥である【シジュウカラ】の食事風景をお伝えします。

 大潟村で【シジュウカラ】は一応通年で見られるのですが、私的には「冬になってたくさん見られるようになる、なんちゃって(失礼かな?)冬鳥」という印象です。それは大潟という特殊な環境が影響していると思われます。
 そして今年も山々に雪の便りが届き始めたのと時を同じくして、大潟村の至るところで【シジュウカラ】の姿が見られるようになってきました。

 『鳥が見やすい・見つけやすい』と評判(?)の大潟ですから、色々な行動も観察できます。この時はカモの集まる池で観察していたのですが、私の近くに【シジュウカラ】とエナガの群れがやって来ました。特にどうやら樹木の冬芽を啄んでいるようでした。
 よく見ると、嘴で冬芽をもぎ取り→足下に置き、脚で掴み→嘴で冬芽の固い皮を剥がして→中の柔らかい芽を食べる。という順番で食べていました。【シジュウカラ】は固い冬芽をそのまま食べると言うことはしないんですね?(樹木の種類にもよるかとは思いますが・・・)
 

 片足で押さえて、冬芽の皮を剥がす。


 今度は両足で押さえて、冬芽の皮を剥がす。


 そして柔らかい芽だけを食べる。


 「リンゴの皮はキチンと剥いて食べる派」の私にとってどこか親近感を覚える【シジュウカラ】の食事風景でした。