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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ようやくハクチョウがやって来た

2009年11月06日
秋田
 明日は24節季の「立冬」です。いよいよ冬に突入と言ったところか?と思ったら今日は季節外れの小春日和でしたね。これから三寒四温ならぬ四寒三温(??)を繰り返して寒くなっていくんでしょうね~


 さて、ようやく、遅ればせながら大潟周辺にもハクチョウの姿が見られるようになりました。でもまだまだ・・本格的に!といかないんです。


 保護区内で調査していると頭の上を次々とハクチョウの群れが通過していきます。まだまだ「先発隊」と思われ、数もいつもの最盛期には遠く及びません。大潟に飛来するハクチョウたちは耐寒性能の高い集団なんでしょうか?いつも他の飛来地の賑わいが落ち着いた頃にやって来ます。


 通過する群れが何処へ向かっているのか?気になったので周辺を差がしてみると、大潟村の南端の水路を跨いだ反対側の男鹿市若美地区の水田に80羽ほどの群れがいて、そこへ次々と群れが降りてきていました。


 到着したハクチョウたちは仲間と鳴き交わしたり、羽繕いをした後に、落ち穂や稻わらを食べ始めます。その様子はハクチョウの見た目とは裏腹にかなりワイルドにがっつり食べる感じ!!田んぼの落ち穂も稻わらもまとめてガガガガ!!と嘴で掻き取る感じで食べていました。

 この群れには【オオハクチョウ】も【コハクチョウ】も両方いて、それぞれ分かれることもなく入り乱れて仲良く過ごしていました。


 さて!残るはヒシクイなどのガン類です。上空を通過する姿はチラホラと見かけますからもうすぐやって来てくれるとは思うのですが・・・いあや~待ち遠しい!!
 でもやっぱり大潟にやってくるハクチョウやガン達は『遅く来る』傾向が強いようです。この傾向は近年ガンやハクチョウの飛来地で耳にすることが多くなった言葉・・・。なんだか大潟にいるとすごく顕著に感じられます。