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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ブナを植えました

2009年10月21日
秋田
 このところおかしな天気が続いています。と前にも書いた気がしますけど・・・そのせい(おかげ?)か、最近「虹」を見る機会が増えました。昨日も端から端までクッキリとした虹を見たので思わず車を止めて携帯でパチリ!!



 さて、今日は昨日お伝えした自然観察会のあとに行ったブナの植樹についてご報告したいと思います。

 現在、森吉山麓では自然再生事業が行われています。秋田県の水とみどり推進課が主体となって行っている事業ですが、今回の観察会はそこと共催という形にさせていただき、歩いた後、参加して下さった皆さんにブナの苗木を植えていただきました。
 なお、参考までに秋田県のホームページの『森吉山麓高原自然再生事業』へのリンクを張りましたのでご覧下さい。
http://www.pref.akita.lg.jp/icity/browser?ActionCode=genlist&GenreID=1239704225347

 先ずは、県の担当者が参加者に『どうして自然再生が必要になったのか?』『なぜブナを植えるのか?』等と言った説明をした後、実際にひとつ苗木を植樹しながら手順を説明しました。



 その後、皆さんがそれぞれ自分で苗木を選んで(ここが意外にも重要なポイントかも?)、等間隔に目印の付いた箇所へ植樹していきました。





 ここ森吉山麓高原はかつて、産業の振興・雇用の創出などを狙って行われた牧場開発のためにブナ林が広く伐採されました。しかし現在は牧場としての利用が極々、ほんの僅かで大半は荒れ地となっています。
 しかしその場所も、自然の力によって数百年後には立派な森へと姿を変えるのかも知れません!ですが、この事業に携わる者たちの願いは『少しでも早く』天然記念物のクマゲラをはじめとした野生鳥獣達が棲める森へと戻していこう!!という思いなのです。

 実際、牧場として開発された荒れ地を森へと再生するのは様々な困難もありますが、一人でも多くの方々がこの思いに賛同して下さって、一本でも多くの苗木を植えていく活動に繋がれば、その分『早く』再生が可能になるんじゃないか?と思っています。

 なおこの活動は今年で3回目になりました。これまでに植樹されたブナの生育状況などはリンクをはった↑HPにコーナーがありますので、『私が○○に植えたブナは今、どうなっているかな?』と気になる方は是非チェックしてみて下さい。