アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
井戸岳植生復元作業
2009年09月08日
十和田
北八甲田の中にある井戸岳の南斜面。そこは昭和59年度より平成11年度まで青森県によって植生復元作業が行われていた場所です。
そして平成17年度、老朽化が進んだ既存復元施設の補修を実施するため、環境省、八甲田地区パークボランティア、青森県、自然公園財団が中心となって八甲田大岳・井戸岳植生復元協議会が設立され、補修事業が開始されました。
その活動が行われて今年度で4年度目。土留め柵を設置し、植生マットを敷いた成果か、着々と植生が回復してきたように思います。
そして今年度に入って3回目の作業が先日行われました。平成17年度に設置した植生マットが老朽化してきたので、そのマットの上に、今回新たに導入する麻製のマットをかぶせてみます。今まではヤシ製ネットを使用していたのですが、麻製はヤシ製よりも保湿性が高く土留めの効果も期待できるそうなので、今後どうなるか楽しみです。
植生調査は各年度毎で班分けし、これから先参加する時もその地区を受け持つというやり方で行っています。
まだまだ試行錯誤、みんなで手探りしながらの状態ですが、活動始めよりも成果が見えてきていることで参加者の「やるぞ!」という意気込みが強くなっているのを感じます。
皆様の勢いに負けないよう、活動がもっとやりやすくなるよう私も精一杯サポート等を頑張りたいと思います。
もともと北八甲田は緑に覆われた山だったそうです。しかし一度荒廃してしまうと元の状態まで回復するのに長い年月と労力が必要とされます。井戸岳のように砂礫地で植物が生育するのが困難な場所や、湿原など変化に弱い環境では、復元作業も3歩進んで2歩下がっているような感覚です。成果は小さくてもその成果が出たということに嬉しくなってしまうのです。
人の踏みつけで荒廃してしまった植生を復活させるには長い年月がかかるということを、利用する方達には忘れないで欲しいと切に願います。
そして平成17年度、老朽化が進んだ既存復元施設の補修を実施するため、環境省、八甲田地区パークボランティア、青森県、自然公園財団が中心となって八甲田大岳・井戸岳植生復元協議会が設立され、補修事業が開始されました。
その活動が行われて今年度で4年度目。土留め柵を設置し、植生マットを敷いた成果か、着々と植生が回復してきたように思います。
そして今年度に入って3回目の作業が先日行われました。平成17年度に設置した植生マットが老朽化してきたので、そのマットの上に、今回新たに導入する麻製のマットをかぶせてみます。今まではヤシ製ネットを使用していたのですが、麻製はヤシ製よりも保湿性が高く土留めの効果も期待できるそうなので、今後どうなるか楽しみです。
植生調査は各年度毎で班分けし、これから先参加する時もその地区を受け持つというやり方で行っています。
まだまだ試行錯誤、みんなで手探りしながらの状態ですが、活動始めよりも成果が見えてきていることで参加者の「やるぞ!」という意気込みが強くなっているのを感じます。
皆様の勢いに負けないよう、活動がもっとやりやすくなるよう私も精一杯サポート等を頑張りたいと思います。
もともと北八甲田は緑に覆われた山だったそうです。しかし一度荒廃してしまうと元の状態まで回復するのに長い年月と労力が必要とされます。井戸岳のように砂礫地で植物が生育するのが困難な場所や、湿原など変化に弱い環境では、復元作業も3歩進んで2歩下がっているような感覚です。成果は小さくてもその成果が出たということに嬉しくなってしまうのです。
人の踏みつけで荒廃してしまった植生を復活させるには長い年月がかかるということを、利用する方達には忘れないで欲しいと切に願います。