東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

気の早いクマ

2009年09月08日
秋田
 事務所近くの中学校のグランドで部活動に励んでいる生徒の数が減っていました。大会が終了して3年生が引退したんでしょうかね?なんとなく戸惑いながら練習しているように見える1、2年生(?)でした。こんなところにも季節感ってあるんですね?



 先日地元のガイドグループの研修会に一緒に参加しないか?と声を掛けていただき喜んで参加してきました。
 歩いたコースは、(色んな意味で)とっても地域色の濃いコースで、私にとって収穫の多い山行になりました。皆さん、普段からガイドされているコースということで持っている情報も豊富で、かつそこから語られるお話しも引き出しが多くとっても楽しい研修会でした。私も一応、野鳥観察のアドバイザー役で参加したのですが・・・。周りは経験豊富なガイドさんばかり!私だけが”参加者”という感じで何とも得した気分でした!!


 その時のお話しを色々と書いても良いのですが、そこは私の拙い文章よりも実際に現地で生の話を聞いた方が良いに決まっていますから、ここでは遠慮して、その時見た話題について書こうと思います。

 言い忘れ(書き忘れ?)ましたが・・・この日のガイドさんの中には現役のマタギも居ました。と、書くと何かの”フリ”のようですが・・・(笑)





 ↑これがなんだかお分かりになりますか???

 そう!!『熊棚』です。マタギがいうには・・・『この時期のブナはまだ食べられるような状態じゃないべ?』と言うことで、周囲のブナの枝を見てもまだ青々として固そうで、しかも実の数も多くはないようでした。


 熊棚と下に落ちた枝を見ながらマタギが『随分と気の早い奴だな~。今年の作柄でも確かめに行ったんだべか?』と首をかしげていました。

 どうみてもブナの実を食べる目的だったとは想像しがたい状態でした。マタギの言うとおり作柄を確かめに行ったのでしょうか?【ツキノワグマ】にとってブナの作柄は冬眠中の食生活にも、ひいては家族計画にも多大な影響を及ぼします。そんなブナの実の作柄が気になる【ツキノワグマ】がいても不思議ではありませんよね??



 蛇足かも知れませんが・・・週末に歩いてきた秋田県南部のY岳でもブナの木に枯れ枝がまとまって引っかかっている熊棚を見ました。どうやら森吉山麓に限った話ではないようです!
 さてこれは何かのサインでしょうか??聞くところに寄ると既に里の畑などで【ツキノワグマ】の姿を見かけるようになったんだとか・・・なにか関連があるように思えてなりません・・・。