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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ウゴアザミにて

2009年09月04日
秋田
 巡視中に出会う方々と交わす言葉がちょっと前までは「こんにちは~暑いですね?」だったのが「こんにちは~良い季節になりましたね?」に変わりました。本当に山を歩くのに良い季節になりました!


 東北の山々ではウゴアザミをよく見かけ、森吉でも点在しています。個人的な話で申し訳ありませんが・・このウゴアザミが登山道やその脇にあったりするとちょっと身構えてしまいます。何故かというと・・花蜜を集めるハチがブーンという羽音とを響かせていることと、足などに触れるとズボンを通してもチクッと痛いから!先日プライベートで歩いた○○山には登山道に沢山あって何度も何度もチクッとさせられました。
 しかしこのウゴアザミ!昆虫の観察には向いている気がします。草丈が高く、花も大振りでしかも花びらが密だからそこに来た昆虫たちが観察しやすい!!それに気付いたので先日森吉の良く通る道の脇にあるウゴアザミにやって来る蝶を観察しました。


 まずやって来たのは黒いアゲハチョウでした。カラスアゲハかな?ミヤマカラスアゲハかな?と注意して観察しますが翅に違和感があります。


 ウゴアザミの花に止まったのでじっくり見ると翅が千切れてしまっていたようです。何とも痛ましい姿です・・・。

 後翅の裏面に黄色い帯が確認できたので【ミヤマカラスアゲハ】だと思います。そう言えば先日も【ミヤマカラスアゲハ】を取り上げましたが後翅の尾状突起がないとかなり印象が違いますね??

 野鳥でも羽がボロボロになっている個体をよく見かけます。この日も少々して広げている尾羽が丸尾に見えてしまうトビがいました。しかし彼らはそれでも元気に活動しています。ということは蝶も平気なんでしょうか?イメージからして繊細な生きものだと思っていた蝶も結構逞しい生きものなのかも知れません!



  続いて、ヒョウモンチョウ(?)がやって来ました。アゲハの動きに比べ忙しなく感じられなかなか見たい部分が見えず、私には同定は出来ませんでした・・・。

 この他にもシロチョウの仲間などが入れ替わり立ち替わりやって来ていました。