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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

季節の変わり目

2009年08月31日
秋田
 先日、大潟草原鳥獣保護区にテレビ番組の取材が入りました。番組は日テレの「オススメ」という関東ローカルの番組だそうで、その中で大潟の豊かな自然を紹介するVTR(?)の取材でした。詳しい内容は書けませんが、放送は9月5日(土)だそうです。と言っても関東ローカル番組なので残念ながら秋田では見られませんけど・・・


 管理棟での取材の様子


 この頃、一日の気温の差が大きくなってきました。ニュースでは台風11号の情報も伝えられています。この他にも「秋」を感じさせるサインが多くなってきました。
 今日はその中から大潟の野鳥について取り上げてみようかと思います。


 先ずは「秋」の渡りの話題。
 
 承水路脇の休耕田には多くのシギ達がやって来ています。この日は【オグロシギ】がいました。ただでさえ識別が難しいシギ達なのに、「秋」の渡りは春の渡りと違って、羽が夏と冬の中間状態であったり、幼鳥が多かったりと更に識別のハードルが上がります。
 その中にあって【オグロシギ】は身体も大きめで、羽色も特徴的だったりするので比較的悩まずに『今日は【オグロシギ】がいるな!』と思えるので好きです(笑)!

 この他にも多くに野鳥たちが南を目指して移動を始めています。思えば今日で8月も終わりですが、8月は別名「葉月」とも言いますがその他に「雁来月」や「燕去月」などとも言われています。昔からこの時期には野鳥の「渡り」が観察されていたんですね?


 さて、ではこれまでも大潟で観察されていた野鳥たちはどうか?というと・・・


 【カワラヒワ】が群れで行動を始めました。これからもっともっと大きな群れになっていくと思います。
 しかし・・・ずっとここにいた、或いはここで生まれた【カワラヒワ】が集まってきているのでしょうか??留鳥などと呼ばれる野鳥は「渡り」をしないとされていますが、実際には少なくとも移動はしているだろうと思われます。
 山の鳥獣保護区と平地の鳥獣保護区を見ているとその事を感じることがあります。山で「あれ?○○最近になくなったな~」と思えば、平地で「○○が増えてきた気がする」と思うことがあります。この【カワラヒワ】もそんな野鳥の一つ。

 明日から9月ですが、野鳥たちの世界では一足先に「秋」が到来していたようです。