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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

【行事報告】白神山地「マタギの知恵キャンプ」を行いました!

2009年07月31日
白神山地
こんにちは。今日は、すっかり夏らしい天気の西目屋村です。
夏休みシーズン突入ですね。みなさんはどこへお出かけの予定でしょうか?

先週末、2泊3日で子どもたちと一緒に「マタギの知恵キャンプ」を行いました。
お陰様で19名の参加者に集まって頂きました。
このキャンプでは、西目屋村のマタギである工藤光治さんに、森を歩きながら植物のことや森と一緒に暮らしてゆくために大切なことを教わりました。中でも印象に残っているのは、山菜など自分の食べられるものだけ採るということ。マタギの人たちは、一緒に危険な猟へ行くことからチームワークが大事で、絶対に自分だけよいという考えはしないということ。
「欲張らない、人を思いやる」という事が、自然と共に生きる知恵だと教えてくれました。


工藤さんに植物のはなしを聞いているところ。子どもたちも真剣です。


川にどんな生き物が棲んでいるのかを調べています。
サンショウウオがたくさん見つかりました。

 また、岩木山自然学校の高田敏幸さんより「土壌クッキング」という、どんなものが土に還っていくのかを楽しく学ぶプログラムが行われ、みんなで木や葉っぱが土に還るにはどんな事が必要なのかを考えました。
そして、日頃わたしたちが行っているパトロールや調査についてもお話しました。

「土壌クッキング」とっても面白いプログラムです!

2泊3日は、アッという間ですが、きっとこの体験は子どもたちの心にもしっかりと残ったんじゃないかなと思います。

白神山地は、手つかずの原生林と言われていますが、自然とずっと暮らしてきた人たちの素晴らしい文化がたくさんあります。
今回は、白神山地を流れる岩木川の源流文化、次回は岩木川の河口域の文化を学びます。
このキャンプで自然とどうやって向き合い暮らしてゆくのか、それを少しでも多くの子どもたちと一緒に感じることが出来ると嬉しいです。

次回は、8月8日~9日に「漁師と調べる!岩木川の魚たち」キャンプを行います!