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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

オオハンゴンソウ駆除作業

2009年07月28日
十和田
梅雨明けはまだまだな十和田湖です。

7月23日にオオハンゴンソウの駆除作業を関係各機関と合同で実施しました。参加人数が計30人。心配されていた雨も降らず、曇り時々晴れという外作業には打ってつけの天気。ただ湿気は多く、久しぶりの夏らしい気温で汗だくとなっての作業でした。

オオハンゴンソウはキク科の多年草で7~10月にかけて大きな黄色い花を咲かせます。種子繁殖の他にも地下茎で栄養繁殖もするため、根っこが大きな株となり、さらにその地下茎が横に伸びて広まっていくせいで他の植物が根付きにくくなってしまうのです。地上に出ている部分を刈っても完全な駆除にならず、また次の年になると生えてきてしまいます。
そのため作業はバール等を使って根を掘り起こし、抜き取った物は焼却処分となります。

花が咲いていれば見分けやすいのですが、花が咲く前に除去する必要があります。一見ヨモギと似ているので間違えないようにしないとと思いましたが、そんな心配をしなくても良いぐらいオオハンゴンソウが群生した状態でした。

前日の雨のおかげで土は軟らかく、面白いぐらい掘り出しやすかったです。
そのせいかこの日駆除されたオオハンゴンソウはトラック2台分、約2tもの量になりました。

作業時間終了になってもオオハンゴンソウが残っており、かなり後ろ髪を引かれる思いで作業を終了しましたが今回実施した部分はまだほんの一握りですので、これからも関係者と協力して駆除作業を継続していきたいと思います。
いったん外来種が進入し生態系を攪乱させてしまうと、元に戻すためには大変な労力と時間を要するため、外来種の進入防止のための水際対策の重要性を実感しました。




オオハンゴンソウの蕾。




作業風景。
この中に作業している人が7人います。




集められたオオハンゴンソウ。
これの他にもう1台あります。