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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

オニノヤガラ

2009年07月17日
秋田
 今日は西目屋の石橋ARが秋田県立大学の公開セミナーで行った講演を聞いてきました。同じアクティブレンジャーの仕事ぶりに触れる機会はほとんど無いので貴重な時間でした。アクティブレンジャーの仕事にはこういったものもあるんです。


 さて、今日のネタはこれ↓!!見たことありますかね??



 図鑑に因れば分布は北海道・本州・四国・九州となってますから、見たことあるって言う方も多いかと思います。
 名前を【オニノヤガラ】と言います。ちょっと話は逸れますが・・・ちょっとお年を召された方と植物や野鳥の名前の話をすると『図鑑に書いてあるのはみんなカタカナで解りにくいよな?』という声をよく聞きます。図鑑などの名前は「標準和名」をカタカナ表記するようになっていますから、どれも皆カタカナですが、確かに漢字表記にした方がその植物や野鳥をイメージしやすい事もあります。
 今日、ご紹介する【オニノヤガラ】もその一つで、漢字では【鬼の矢柄】と書きます。



 真っ直ぐに伸びた花茎を弓矢の矢柄に見立てて付けられた名前だそうです(鬼はどこから来たのか解りませんが・・・)。そう言われてみればピンと立ったその様子と花の付き方が矢柄に見えなくもない・・・ですよね??

 『和名なのになんでカタカナなんだ?』という疑問をもってこの花の名前を見ると『和名はやっぱり漢字だよな?』って思ってしまうかも知れませんね?


 ちなみにこの【鬼の矢柄】はランの仲間で葉緑素を持たない腐生植物です。ナラタケの菌糸と共生し、その地下茎はナラタケ菌から養分を得ているそうです。