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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

桜にスズメ

2009年04月27日
秋田
 週末から冷たい雨が続いています。桜の咲く頃には「花冷え」と呼ばれる寒い日があるのが常ですが、こうも続くと体調にも影響しますよね?


 さて、そんな天気ですが先週巡視で行った、桜咲く南の池公園での観察から・・。
 満開の桜には先日お伝えした、ヒヨドリ以外にも多くの野鳥たちがやってきます。今日はその中から【スズメ】を取り上げました。
 【スズメ】達は小集団で他の鳥たちとの距離を保ちながら、自分達が安心して食べられる桜の木を選びながら採餌しているようでした。特にヒヨドリには警戒しているようで、彼らが喧しく鳴き声を上げて飛び回ると一斉に地面に降りて、ほとぼりが冷めるの待ち、1羽が先発して桜の飛びつくと他の【スズメ】も一斉に飛びついて採餌を始めます。



 【スズメ】達が採餌を始めると、その辺りからひらひらと桜の花びらが散ってきます。次から次へと飛び回って花びらに小さな身体が触れているのかな?と思っていましたが、どうやら違っていたようです。



 【スズメ】の桜を食べるスタイルは花を丸ごとちぎって食べる。というもののようで、その時激しくちぎられた桜から花びらが落ちていっているようでした。↑の写真では花ごと引きちぎっている様子がお分かりになるかと思います。

 確かに【スズメ】の短い嘴ではヒヨドリの様に鼻の奥にある花密を吸い出すのは難しいでしょうし、短いながらも太めの嘴では引きちぎるのに適しているのかも知れません。
 同じ物を食べるにしても、鳥の種類が違えばその食べ方まで違うという当たり前のことを目の当たりにした観察でした。