東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

サンカノゴイ

2009年04月07日
秋田
 今朝、いつもの駅で電車待ちしている時、ホームでジョウビタキ♂を見かけました。しかもびっくりしたことにホームを歩いていました。人数が増えるとホームから近くのフェンスに飛び移ってその後飛び去りましたが、こんな出来事があった日はなんだかイイ感じで過ごせそうな気になっちゃいます♪


 昨日、久しぶりに巡視にでました。何だかもう長いことご無沙汰してしまった感覚になってしまい、あれもこれも・・と忙しく周りましたが、どれも面白い観察ばかりでついつい長い時間を費やしてしまい、事務所に戻るのが遅くなってしまいました。
 今日はそんな観察の中から【サンカノゴイ】をご紹介します。実はこの日記で【サンカノゴイ】を取り上げるのは1月30日に続いて2度目。その時は初めて見る奇妙な(?)鳥に驚き、興奮しながら観察したことを覚えていますが、同時に『またいつかこんな出会いがくるのかな?』なんて思っていました。 が、その”いつか”は思ったよりも早くやってきました。



 ↑写真は『泳ぐ【サンカノゴイ】』・・ではなく『浅い水辺を水に浸かりながら歩いている【サンカノゴイ】』です。

 このシーンの前にはヨシ原を移動しながら採餌したり、羽を伸ばしてストレッチするシーンを観察していたのですが、小魚や蛙を食べて満足したのか?やおら水に入って対岸へ渡り始めました。
 興奮しすぎてイマイチの写真しか撮れていませんが、本当に一瞬『えっ?泳いでるの?』と思ってしまいました。ここはもの凄く浅いことを知っているはずなのに・・・(恥)



 渡りきった【サンカノゴイ】は間髪入れずに『擬態』を始めました。何処にいるのか解りますか?
 この観察中も、居る場所は解っているはずなのに、ちょっと目を離した後に『あれっ?何処に行った?』なんて事が何度もあったくらい、周りの環境に溶け込む外見をしています。



 上の写真と同じ位置にいてちょっと横を向いた【サンカノゴイ】です。見つけましたか?もう一度上の写真を見返してみて下さい。本当に上手いこと溶け込んでいますよね?


 この【サンカノゴイ】にはたっぷりおよそ1時間、私の観察に付き合ってもらえました。でも私的にはそれほど時間が経っている自覚が無かったことは言うまでもありません。