東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

アイサ達の今シーズン

2009年04月03日
秋田
 北国の秋田でも花の便りが聞かれるようになりました。マルバマンサク・福寿草等など。花の季節も到来のようです。野鳥も、花も・・ヤバイ!季節を追っていけない・・・(涙)



 そんな焦りを感じていながら、今日の話題は私が行っている展示の失敗話・・我ながらちょっと自虐的かな?なんて思っちゃいますが・・

 大潟草原鳥獣保護区管理棟で実施している企画展ですが、3月は「カワアイサとウミアイサの識別に挑戦してみよう」と題して行っていましたが、今シーズンはこの企画はちょっと不適だったようです・・・。
 と、言うのも例年であれば【カワアイサ】の群れが西部承水路等で観察できて、そこに数羽の【ウミアイサ】が混じっていて、特に雌の識別に苦労する事があるので、それを想定してこの企画展を行ったのですが、今シーズン【ウミアイサ】の姿を見たのは極々僅かで、【ウミアイサ】だけのペアか小さな群れで過ごしていました。



 このイラストはスケールも合わせてみて大きさの違いなんかも拘って描いてみたのですが・・・でも自分的にはかなり効果があって識別に掛かる時間が短くなったような気がしています。(←「それじゃぁ自分のための企画じゃん!」って言われちゃいそうですが・・・)



 【カワアイサ】は比較的、頻度も高く観察できました。初めのうちは「頭の色や形をみれば解りやすいかな?」と思っていましたが、最近は遠くに見えても「胴体が真っ白なあいつは【カワアイサ】だな」と言う感じでおよその見当が付けられるようになってきました。
 実際にフィールドで観察していると図鑑などには書いていない「自分なりの識別の仕方」的な感覚も身につくようです。


 今シーズンの【カワアイサ】は例年並みの飛来数。【ウミアイサ】は飛来数が少なかった。【ミコアイサ】は昨シーズンよりも越冬する個体数がかなり減った。といった印象を持っています。


 環境省では『渡り鳥の飛来状況』について調査を行っています。興味をお持ちの方はこちらのサイトをご覧下さい。
こちらからどうぞ!