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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

冬羽と夏羽

2009年03月25日
秋田
 このところ、野鳥観察をしながら季節の移ろいを感じられるようになってきました。これまでは趣味の山歩きをしながら、雪解け、雪型、芽吹き、山野草の開花などで春の到来を感じていましたが、野鳥を見て季節の移ろいを感じられると、上手く表現は出来ませんが・・・とくをした感覚があります。

 これから春が本格的にやってくると自然界の変化もダイナミックになっていきます。そうなるとこのアクティブレンジャー日記も賑やかになってくるかも知れませんね?



 先日の大潟巡視で観察した野鳥の中には同じ種なのに「現在も冬羽の個体」と「早くも夏羽に換羽した個体」が同時に存在している野鳥を見かけました。ダイサギ・ハクセキレイ・カンムリカイツブリ・カイツブリ・ハジロカイツブリなどがそうだったし、オオジュリンの雄の頭もだいぶ黒くなってきていました。
 今日はその中から【カイツブリ】と【ハジロカイツブリ】を取り上げようと思います。




 写真は勢いよく逃げ去るシーンになってしまいましたが・・4羽のうちの1羽(手前から2羽目)に早くも夏羽の特徴が見られますし、別の1羽(一番手前の幼鳥)は未だ冬羽のままの状態です。他の2羽はちょっとずつ段階が違いますが、頬から首にかけて赤褐色に変わりつつあるようなので夏羽に移行中であると思われます。



 これまた見にくい写真で申し訳ないのですが・・2羽のカルガモの向こうに4羽の【ハジロカイツブリ】が見えています。4羽のうちの3羽は段階の差は見られますが金色の飾り羽が目立ち始めていて夏羽に移行中であることが解ります。また残りの1羽は未だ冬羽の特徴が目立ちます。


 こうしてみると野鳥たちは今まさに季節の移ろいのまっただ中にあって、徐々に本格的な春を迎える準備を整えつつあるようです。
 私の『稚拙な写真ではよく分かんないよ・・・』と言う声が聞こえてくるのは確実でしょうが、私の答えは決まっています!

 『実際に見た方がずっと解りやすいはずですから、どうぞ大潟へお越し下さい』