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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ミサゴが戻ってきた

2009年02月12日
秋田
 昨日の休日には秋田市内でバイクツーリングを楽しむ人達を目撃しました。確かに道路には雪や氷がありませんから、積雪のある間じっと我慢していたバイクツーリングも可能だったと思います。しかしこの時期の光景としては、普段の秋田の冬を知る者として、もの凄い違和感でした・・・。


 さて、今日は大潟に巡視に言ってきたのですが、早速そのご報告を!

 「戻ってきた」という表現が適切なのか解りませんが、西部承水路の上空を飛ぶ【ミサゴ】の姿が見られました。通常であれば2月中旬のこの時期は水面が結氷し、水中にいる魚類を餌とする鳥類の姿は見られなくなっているはずですが、今年は早くも春先のような陽気が続いているので、水路において『氷』を探すのが難しいほど・・・そんな状況をいち早く捕らえて、魚の豊富な西部承水路に【ミサゴ】がやって来たのだろうと思っています。
 これまでも河口付近や海岸では【ミサゴ】の姿を見ることが出来たそうですが、この時期大潟村で観察できるのは珍しいことです。
 
過去3年の調査記録を見ると
平成19年度は12月下旬から3月中旬まで
平成18年度は1月下旬(←突然この時だけ観察できたようですが、その前というと11月下旬まで遡ります。)から3月上旬まで
平成17年度は11月下旬から3月上旬まで
と長期間【ミサゴ】を観察できなくなる期間があったのですが、今年度はその間隔が非常に短かったです。これはそのまま水路の結氷期間が短かったこと。つまり今年は暖かい冬だったことを物語っているのです。



この巡視の時は水路の上空でホバリングしている鳥を見つけたので「ノスリかな?」なんて思いながら双眼鏡を覗きました。



 しかし、そのホバリングしていた鳥は【ミサゴ】でした。ちなみに今年度は12月中旬に観察して以来、今日まで観察機会が開きましたが、やはりそれはそのまま水路が結氷していた期間と重なります。


 観察を続けていると、感覚的にはもはや「越冬期」は終了して、野鳥たちにも「春」がやって来ているようです!!