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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カモの群れに

2009年02月05日
秋田
 例年であればこの時期、大潟村をぐるっと囲む承水路は厚く氷が張っていて、その上でワカサギ釣りをする人の姿が多く見られるのですが、今年は氷も薄く、部分的に水面が現れたりしています。それでもカモやハクチョウたちはその氷の上で過ごせてますけど人間があがったら大変なことになりそうです・・・。
 
 今日はそんな大潟の水辺にいるカモの話です。

 この時期の大潟村の中において『南の池』は”結氷しない水辺”としてカモ達が多く利用している場所となっています。(ところが今年はここ以外にも周囲に水辺があるものだからカモたちが分散しているようなんですが・・・)その『南の池』を好んで利用するカルガモ・コガモ・マガモの群れが多い時で計400羽ほど観察することが出来るのですが、最近その中にちょっと変わったカモを見かけます。


一番左にいるカモです。

水辺にいるところを撮影しトリミングして載せてみました。ちょっと変わってますよね??


 通称【マルガモ】と呼ばれているマガモ×カルガモの交雑個体♂のようです。カルガモをベースとした中にマガモ♂の特徴が散見されますよね?この特徴ある外見は「指標鳥」に適任で、彼は勿論そんな意識はないでしょうが、カモの群れの中に彼を見つけると「おっここにいたか!」と目印になっています。
 私が観察した範囲でお話しすると、彼らの群れの移動範囲はそれほど広いものではなく「南の池」・「西部承水路野石沖」・「西部承水路A1水門南」のいずれかの水辺で確実に観察できます。
 これからも彼を目印にして観察を続けていけば、冬から春へと季節が移ろっていく中で、彼らがどの様な行動をするのかを知る事が出来るかも知れません!