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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

シンポジウム報告

2009年02月09日
白神山地
みなさんお久しぶりです。
白神のアクティブレンジャーの石橋です。
今日は週末にどっさりと雪が降ったので、
朝から除雪をしていました。
といっても現在の積雪量は63cm。
去年同時期とは大体一緒ぐらいですが、
ここ数年少雪が続いています。
除雪が楽なのはうれしいですが
やっぱり温暖化なのかな?と心配してしまいます。
*9日11時現在 遺産センター気象観測施設の値

さて、遅くなりましたが先月の24日に行われた白神山地ブナ林調査10周年記念シンポジウム「みんなで見守る白神山地」のご報告をします。


まず、始めに齋藤先生の基調講演「白神山地の歴史と未来」
白神の植物動物の話やこれまでの白神で行われて来た調査についてお話ししてくださいました。このお話で、白神山地の学術調査について大体理解してもらえたと思います。




次に東北大学の中静先生の事例発表「白神のブナ林は変化しているのか?
~10年間のモニタリング結果から~」
10年間でブナの実が大量に結実した年が1回あったが、その実から発芽した
芽生えはうまく根付かなかった事や、
調査地ではCO2を平均で1ヘクタールあたり0.1トン(日本人1人あたりで1年で10トン放出)しか吸収しておらず二酸化炭素の吸収源にはなっていない事などを報告していただきました。少し難しい部分もありましたが、意外な内容で参加者の皆さんも驚きだったのではないでしょうか?

休憩を挟んで
岩崎中学の生徒さんによる事例発表「私たちが行う十二湖ブナ林モニタリング」
平成17年から十二湖(白神山地の西)で行っているモニタリング調査の結果を発表してくれました。中学生が正確に調査を行い結果をまとめ、それを堂々と発表する姿に頼もしく感じました。将来私たちが行っているモニタリングにもぜひ関わって欲しいですね。




最後の事例発表は、ウォッチング青森の小関孝一代表の「自然を見つめる目~出来ることから始めよう!」です。
まず、生物多様性の3つの危機を説明して地球が大変な事になっていることを説明していただきました。
それから、調査は学者だけが行うのではなく一般の人でも参加できる調査があるので、身近な自然に目を向けるためにも積極的に参加して欲しいと呼びかけました。私たちの調査も多くのボランティアで成り立っているので、少しでも多くの人が調査に参加して欲しいです。

事例発表の後は、パネルディスカッション「白神山地を見守る力-モニタリングの将来」が行われました。
パネルディスカッションでは、モニタリングに市民が参加する意義や、調査が続いた秘訣、モニタリングの結果を保全に反映する仕組みの必要性が議論され盛り上がりました。




始まる前はどれくらいの人が集まるんだろうととても心配でしたが、
蓋を開けてみると250人もの方々が集まってくれました。
少しでも我々の活動を理解してもらえたでしょうか?
100年のモニタリングを目指してこれからも頑張っていきたいと思います。