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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

アクロバティックな食事風景 ~アカゲラ&アオゲラ編~

2009年01月16日
秋田
 今週の日記は全て同じ日に観察したものをネタとして書いてきました。この先もアカゲラ編、アオゲラ編、ツグミ編・・・と続けていこうかな?とも思うのですがネタの鮮度も落ちてきますし、今回で一区切りです(苦笑)。


 先ずは【アカゲラ】から・・



 これまで見てきた、コゲラもヒヨドリも同じ実を食べていましたが、その食べ方は「枝」に身を置いてそこから仰け反ったり、逆さまになったりして餌を食べていましたが、【アカゲラ】は実がなっている「房」に直接しがみついて足下の実を啄んでいました。
 更によく観察すると、身体の前にある実だけでなく、首を曲げて左側面にある実を食べたりとその場にいながらにして左右上下と器用に身体と嘴を駆使してたくさんの実を食べていました。


 続いて【アオゲラ】を・・





 【アオゲラ】の食べ方は、枝と房の柄に両足で鉄棒にぶら下がるようなスタイルです。まずぶら下がる位置を決めて(上の写真)から身を捩って実を啄んでいきます(下の写真)。

 【アオゲラ】が実を食べる様子をじっくり観察すると、実を一粒一粒丁寧に食べるコゲラやヒヨドリなどと違って外果皮もまとめてむしり取る感じでした。なので食べこぼしも多く、豪快な感じを受けました。

 そういう視点で観察すると、コゲラ・ヒヨドリ・ツグミ・シジュウカラ・コガラ等の「実を一粒ずつ嘴の先端で摘んで食べる派」とアカゲラ・アオゲラ等の「実も皮もまとめて豪快に食べる派」に分かれるようです。同じ木で同じ実を食べるにも各々のスタイルがあって食べ方が異なるんですね~。更には同じ種類でもそれぞれに個性のようなものがあって、そこでも食べ方が異なっていました。