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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

富士山の麓で・・

2008年12月15日
秋田
 先週1週間まるまる日記を更新できませんでしたが、その期間は富士山麓の田貫湖ふれあい自然塾で「平成20年度自然解説指導者研修専科研修企画展示コース」という研修を受けていました。
 私が担当している鳥獣保護区には森吉山野生鳥獣センターと大潟草原鳥獣保護区管理棟という2つの施設があって、それぞれに展示物があり一般の方々にご覧いただけます。そのうち大潟の施設は鳥獣保護区の管理員さんがご自身で撮影した写真などを所狭しと展示してあって、しかも時々展示が更新されているのですが、森吉の施設では平成16年度のオープン以来ずーっと同じ展示のまま現在に至っています。

 『このままで良いはずがない!』とホワイトボードを使ってその時に見られる花等の情報を書いたり、掲示板に周辺で見られる野鳥の情報を書いたり(←それすらやれていなかったのはお恥ずかしい限りです)、「野鳥って難しいよね?」という声を受けて代表的な野鳥の識別に役立てば!と思い、自分で絵を描いて展示してみたり・・・しかしどれも来館者・利用者さんの反応がイマイチ!既存の展示も一通りさーっと見て終わり。一番長い時間かけて見ていただいている展示が『奥森吉物語』と題したハイビジョン映像のコーナー。つまりその画像が流れている間は足を止めていただけてるということ・・・

 そんな状況に『もうちょっと何とかならんもんか?』という思いがあった中での今回の研修はとても得るものの多い充実した研修でした。持ち帰った”展示のヒント”は2つの施設で成果としてご覧いただけるように私に期待された業務の一つとして力を入れていこうと思っています。

 
 そんな力が湧いてきたのは”この景色↓”を眺めたのも一因になっていると思います。思い返してみれば・・・これまで何かに悩んだり、落ち込んだりした時、山頂から見た雄大な景色に抱えていた悩みが吸い込まれていったり、大木の圧倒的な力に後押しされたりということが何度となくあった気がします。今回は学生時代毎日のように見て過ごした『富士山』と神々しい『ご来光」が背中を押してくれたのですから、大きく”一歩”を踏み出せそうな気がします。