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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

潮吹き穴の季節

2008年12月03日
宮古
 みなさま、こんにちは。宮古自然保護官事務所の高屋敷です。
 普段はなかなかお目にかかれないもので、これからの季節に見られる機会が増えるものを陸中海岸国立公園冬に向けての見所パート1として紹介します。
 陸中海岸は岩手県久慈市から宮城県気仙沼市までの太平洋に面した国立公園です。ですので、海の状況によっていつも違う景観を楽しむこともできます。
 初冬の今のオススメは・・・。ずばり宮古市にある、「潮吹き穴」です!冬になり、海が荒れてくると、この潮吹き穴は本領発揮をします。海が穏やかな夏は、ほとんど潮吹き穴は潮吹きをしている姿を見せてはくれません。なかなか潮吹きを見せてくれないので、地元の人からは別名「ほら吹き穴」とも呼ばれています。波の方向、風の方向、波の高さこの3つがそろった時に、この潮吹き穴は素晴らしい潮吹きを見せてくれます。冬はこの条件がそろいやすく、「ド~ン!」という音と共に20メートル以上にも及ぶ潮吹きをみせてくれます。浄土ヶ浜からでも見えるくらいの大きな潮吹きは目の前でみると「うぁ~っ!」と声に出してしまうほど、迫力があり、そして「やっとみれた!」という思いになります。
 夏のお天気が良い日にはほとんど見られないこの潮吹き穴。今まで何人もの観光客がこれを見られずに帰ってしまったことでしょう。でも、今からがチャンスです!陸中海岸国立公園にはまだまだ見所満載です!


浄土ヶ浜からでも潮吹き穴が見えました!


11月13日保護官が撮影した潮吹き穴です。冬の潮吹き穴はこれからもっと迫力を増してくるでしょう。