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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カルガモの飛び立ち

2008年11月12日
秋田
 このところ水面にカモの姿が多くなってきました。更には遅れていたハクチョウたちの姿も見られるようになってきました。しかし・・・ガン達の姿はまだありません。

 そんな状況ですからガンの姿を求めてカモの居る場所、ハクチョウの居る場所などを丹念に見ています。最近では遠くの水辺にガンの姿がないか?と探すのに夢中になりすぎて直ぐ近くにいるカモたちを見逃してしまうという失敗をしています。
 


 先日も近くにいた【カルガモ】の存在に気付くのが遅れて、バーッと飛び立たれてしまいました。
 しかしその時、幸いにもカメラを持っていて運良く何枚か撮影することができました。そして、事務所でその写真を確認するとなかなか面白いシーンが撮影できていました。





 これらの写真は連写で撮影した物です。1枚目では水面を泳ぐ【カルガモ】の姿が映っていますが、その直後の2枚目の写真では手前の【カルガモ】が翼で水面を叩くようにして身体を持ち上げるシーンが写っています。更にその直後の3枚目では手前の【カルガモ】の身体は既に空中へ飛び出していますが、奥の【カルガモ】が先ほどと同じように翼で水面を叩くようにして身体を持ち上げるシーンが写っています。
 以前この日記に、【コガモ】が飛び立つシーンの写真(明らかな失敗写真でしたが・・)を載せたことがありましたが、その時は翼で水面を叩くようなシーンは見られませんでした。きっと【コガモ】は水掻きの付いた足だけで身体を持ち上げることが出来るのでしょう!しかしそれよりも身体の大きい、そして重い【カルガモ】は足だけでは充分な力を生み出せないので翼を水面に叩きつけてその勢いも併せて飛び立っているのではないでしょうか?。


 これらのカモ達はその場から直接飛び立つ方法をとっています。しかし、同じようにその場で直接飛び立つカモ達の動きも、よく観察するとこの様な違いが見えてきます。今回の私のようにカモたちを驚かせてその飛び立ちシーンを観察するのはお奨めできませんが、チャンスがあったら「飛び立ち」の観察もしてみて下さい。