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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カシラダカ飛来

2008年10月30日
秋田
 森吉のブナの森は昨日お伝えしたように葉が落ちて空が広く見えるようになってきました。と、いうことは森の中の見通しも利くようになってきたということ!
 そうなると野鳥たちの姿も見やすくなってきました。これまでは「声はすれども姿は見えず・・」じっくりと観察する機会は多くはありませんでしたが、ようやく観察しやすくなりました。とはいえ・・野鳥たちにしてみれば隠れる場所が少なくなり、気の抜けないシーズンの到来なのでしょうけど・・・

 そのように観察しやすくなって、野鳥たちを見かける機会が増えたから単純に観察する野鳥の数が増えたのかな?と考えていましたが全くの見当違い!冬鳥達が渡ってきていました。



 森吉山野生鳥獣センター周辺では【カシラダカ】の姿を多く見かけます。
 新緑のころまではあちらこちらで見かけていましたが、緑の深まりと共に姿を消していました。そしてまた紅葉が最盛期を迎える頃に姿を見せ始め、現在に至っています。
 【カシラダカ】を観察していると写真の個体のように全体に淡色をした個体の割合が多いように感じます。その個体がメス♀の冬羽なのか幼鳥なのか私には識別できませんが「春まで森吉で過ごしていた個体が今年生まれた幼鳥を引き連れて戻ってきたんじゃないか?」と勝手に思いこんで、一人で”なんか良い気分”に浸っています。