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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

満員御礼・・・ならぬ成功御礼1

2008年10月17日
十和田
 去る10月4日土曜日に酸ヶ湯キャンプ場で、酸ヶ湯集団施設地区運営協議会主催の自然体験プログラム「燻製づくり体験&秋の田代平湿原散策」が行われました。構想から一年、イベントに「燻製づくり」を取り入れる事を提案した当人としては、参加者の皆さんが自分で作った燻製を持って笑顔で会場を後にする姿を見た時は、感慨深かったです。

<準備>
 特に、ここ2ヶ月くらいは少々不安な日々を過ごしていました。なにしろ、燻製を全く作った事のない私が、燻製づくりを取り入れたイベントをしようというのですから・・・。燻製づくりとはどういうものか? から始まって、練習でチーズの燻製を作り、大まかな流れを決めて、必要な資材を集め、講師の方と打合せを行い、打合せに従って今度は魚の干物の燻製を作り、司会進行の原稿を作り、当日の準備をし・・・というような具合でした。思ったよりも大変だったのが、燻煙をする容器、いわゆるスモーカーを作るためのダンボール箱を集め、でした。ダンボールを下さい、と突然押しかけたにもかかわらず、裏の倉庫にあるから勝手に持っていって、と言ってくれた商店の皆様ありがとうございました。

<午前の部>
 さて、当日の様子をお知らせしましょう。
まずは、参加者の皆さんに、燻煙をする容器、いわゆるスモーカーをダンボール箱で作ってもらいました。カッターで箱を切り抜いたり、穴に針金を通したりなど、ちょっとした工作の時間です。刃物やとがった物を使うので、ちょっとドキドキしました。でも、酸ヶ湯キャンプ場の武蔵さん、パークボランティアの山本さん、気田さん、そしてもちろん参加者の皆さんが気をつけてくれたので、無事に乗り切りました。

工作の時間


スモーカーが完成したら場所を外に移し、午前の講師を引き受けていただいた八甲田ホテルの佐藤総料理長から燻製づくりについてお話を伺いました。おいしい燻製を作るためのヒントがたくさん聞けました。私は、イベントの進行だけで手一杯で、メモをとる余裕がなかったのが悔やまれます。

燻製づくり講義


燻製づくりについてのお話のあとは、スモーカーの中の網に持ってきた食材を並べました。皆さん、思い思いの多彩な食材を持ってきていらっしゃいました。ししゃも、ホッケ、サンマ、豚肉、チーズ、ちくわ、たくあんetc.…etc.…。中には、食材がありすぎて、スモーカーに全部入りきらなかった方もいらっしゃいました。残った食材を使って家でもう一度挑戦して下さい、とお伝えしましたが、再挑戦されましたでしょうか? 最後に、下の方に火をつけた燻煙材を入れ、モクモクと煙りが出てきたところで、午後の講師、自然公園指導員の外崎さんにバトンタッチしました。午後は、バスに乗って東八甲田の散策にでかけました。その様子についてはまた後でご報告します。

うまく並べられた?