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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

喉元を過ぎる

2008年09月17日
秋田
 【タンチョウ】が大潟を気に入って、過ごし始めて結構な日数となりましたが、再び秋田の「タンチョウ熱」が上がってきたように感じられます。
 そろそろ田んぼも稲刈りの時期を迎えようとしているので、農家の方々が田んぼで作業を開始しますから【タンチョウ】の居場所も限られてくるかも知れません・・・そうなった際には『是非大潟草原鳥獣保護区の管理棟前の水辺にお越し下さい』と伝えたい気持ちになっています。


 さて、そんな【タンチョウ】ですが、現在、田んぼ沿いの水路でタニシやアメリカザリガニ等を主食として日々を過ごしているようです。私が観察したときには水路の中に入ってタニシを探し、見つけたものを次々と食べていました。



 タニシを咥えているシーンも面白いかも!と思いつつシャッターを押していると、ちょっとした”動き”が目に飛び込んできました。



 当の本人(タンチョウ)は直ぐに次のタニシを物色しているのですが、その長~い首に卓球の球くらいのでっぱりがあって、それが徐々に体の方へ動いていっています。つまり飲み込んだタニシが【タンチョウ】の喉元を過ぎる過程が解るんです。『うわぁ~すげぇ~』とシャッターを押しっぱなしに!すると・・・



 写真に赤い矢印を付けておきましたので、確認してみてください。1枚目の写真では嘴で咥えたタニシが見えていますが、2枚目の写真では向かって左側にでっぱりが見えています。それがこの3枚目になると喉とは真逆の頸側に移動していきました。


 私は食べ物が口から胃に移動する際に通る食道は喉元にあるものと思っていましたからもの凄い違和感というか、衝撃でした!!自分の体で考えてみると3枚目の写真のでっぱりの位置には首の骨(頸椎)がありますから、その辺りを食べ物が通過するなんて!って本当にびっくりでした。

 しかもその経過時間がやたらと長いんです。まず思い出してみてください。我々が熱い物や冷たい物を飲み込んだときに、食べ物が食道を通過している感覚というのを感じることがありませんか?きっと【タンチョウ】の場合もそのスピードと大差ない速度で通過しているのだろうと思いますが、なにせこの長い首ですからね~!そのおかげで長い時間面白い観察が出来ましたけど。


 ところで・・・アメリカザリガニを食べたときはどうなっているのでしょうかね?