アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
【実施報告】自然観察会『天国の散歩道 赤水渓谷を歩く』
2008年08月18日
秋田
昨日、森吉山鳥獣保護区内にあり、『天国の散歩道』と賞されている赤水渓谷を歩く自然観察会を行いました。赤水渓谷は最近マスコミでも取り上げられるようになってきて注目度が上がってきているようで、多数の方々に応募いただきました。
参加者は40名。今回は”渓谷歩き”と云うことで講師陣・事務所スタッフに加え、鳥獣保護区管理員さん2名にも手伝っていただいて、参加者の安全確保に努めました。
当日は曇空の雲間から時折青空がのぞき、渓谷に日差しが入り込む絶好の日和となりました。
観察会は森吉山野生鳥獣センター前から始まり、そこから渓谷の入口まではブナの森の中を歩きます。緑がイッパイの森の中から野鳥や動物たちの姿を見つけるのはちょっと難しいのですが、あたりには野鳥たちの残した「フィールドサイン」がいっぱいです!!
ここではキツツキたちの食痕を観察しましたが他にも歩道脇のホンドタヌキの足跡や渓谷の砂の上のカモ類の足跡などなど・・よく見ると生き物たちのサインが見つかります。
また植物に詳しい講師は咲いている花や、実がなっている植物を観察、樹木に詳しい講師は樹木の葉や肌を観察するなどそれぞれ自分の得意分野での観察を織り交ぜていました。
いよいよ赤水渓谷に入渓すると、ナメ状の川床を甌穴に注意し、浅いところを選びながら歩いていきます。長靴越しに感じる涼やかな水の感触と頬をなでる爽やかな風を浴びて、皆さん自然と笑顔がこぼれてきます。
赤水渓谷は遙か昔の火山活動によって発生した泥流が沢を埋め、冷えて固まった後、気の遠くなるような年月を掛けて浸食された1枚岩の渓谷といわれ、その景観とそこを流れる水と風と時間が別世界を演出しています。天国がどんなところかは解りませんが、もしこんな場所だったら毎日穏やかに気持ちよく過ごせそうだなぁと思わせます。
赤水渓谷には多くの湧水ポイントがあるのも一つの特徴です。滾滾と湧き出る清水は渓谷のあちこちで見られ、以前渇水時に数えた時には3桁に到達したほどです。そのうちの1箇所で一口飲んでみましたが、とても冷たくまろやかでとても美味しかったです。天国が育んだ水だからでしょうかね?
今回の観察会は兎滝と赤水峠の分岐点付近で引き返しました。皆さんは「兎滝まではあとどれくらいですか?」「これをずっといくと何処まで行けるんですか?」「紅葉の時はどんな感じになるんですか?」など色んな興味をそそられたようで、「今度は○○まで行ってみたい!」「秋にもう一度来たい!」と思っていただけたようです。
観察会は全員無事に森吉山野生鳥獣センターに帰着して終了しました。これをきっかけに赤水渓谷がお気に入りの場所になって、その自然を大切にしてくれる方が増えたという手応えに充実感を覚えた一日でした。
参加者は40名。今回は”渓谷歩き”と云うことで講師陣・事務所スタッフに加え、鳥獣保護区管理員さん2名にも手伝っていただいて、参加者の安全確保に努めました。
当日は曇空の雲間から時折青空がのぞき、渓谷に日差しが入り込む絶好の日和となりました。
観察会は森吉山野生鳥獣センター前から始まり、そこから渓谷の入口まではブナの森の中を歩きます。緑がイッパイの森の中から野鳥や動物たちの姿を見つけるのはちょっと難しいのですが、あたりには野鳥たちの残した「フィールドサイン」がいっぱいです!!
ここではキツツキたちの食痕を観察しましたが他にも歩道脇のホンドタヌキの足跡や渓谷の砂の上のカモ類の足跡などなど・・よく見ると生き物たちのサインが見つかります。
また植物に詳しい講師は咲いている花や、実がなっている植物を観察、樹木に詳しい講師は樹木の葉や肌を観察するなどそれぞれ自分の得意分野での観察を織り交ぜていました。
いよいよ赤水渓谷に入渓すると、ナメ状の川床を甌穴に注意し、浅いところを選びながら歩いていきます。長靴越しに感じる涼やかな水の感触と頬をなでる爽やかな風を浴びて、皆さん自然と笑顔がこぼれてきます。
赤水渓谷は遙か昔の火山活動によって発生した泥流が沢を埋め、冷えて固まった後、気の遠くなるような年月を掛けて浸食された1枚岩の渓谷といわれ、その景観とそこを流れる水と風と時間が別世界を演出しています。天国がどんなところかは解りませんが、もしこんな場所だったら毎日穏やかに気持ちよく過ごせそうだなぁと思わせます。
赤水渓谷には多くの湧水ポイントがあるのも一つの特徴です。滾滾と湧き出る清水は渓谷のあちこちで見られ、以前渇水時に数えた時には3桁に到達したほどです。そのうちの1箇所で一口飲んでみましたが、とても冷たくまろやかでとても美味しかったです。天国が育んだ水だからでしょうかね?
今回の観察会は兎滝と赤水峠の分岐点付近で引き返しました。皆さんは「兎滝まではあとどれくらいですか?」「これをずっといくと何処まで行けるんですか?」「紅葉の時はどんな感じになるんですか?」など色んな興味をそそられたようで、「今度は○○まで行ってみたい!」「秋にもう一度来たい!」と思っていただけたようです。
観察会は全員無事に森吉山野生鳥獣センターに帰着して終了しました。これをきっかけに赤水渓谷がお気に入りの場所になって、その自然を大切にしてくれる方が増えたという手応えに充実感を覚えた一日でした。