アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
エゾアジサイの変異
2008年08月07日
秋田
周囲から”夏バテ”という言葉が聞かれるようになってきました。秋田ではまだまだ暑い日が続きそうです。ご自愛下さい。
森吉山野生鳥獣センターから始まる各コースでは今、【エゾアジサイ】が見頃を迎えています。この花は装飾花の色の変異が大きく淡いブルーから紫に近いものまで様々な色合いを見せてくれます。稀に濃い紫やピンクのものも見ることが出来ます。
一般に「あじさいの花の色は土壌が酸性ならば青っぽい発色なり、アルカリ性ならば赤っぽい発色になる」と言われている通り、色の変異が大きいことは広く知られた事実です。
ちなみに・・・アジサイにはアントシアニンという色素物質が含まれていて、花の発色に影響を与えているとされていますが、淡いブルーの花にも紫色の花にも同じアントシアニンが含まれています。
しかし本来アントシアニンは酸性で赤色、アルカリ性で青色の発色をする物質で、アジサイの土壌による発色の変異とは全く逆の性質を持っています。これはどういう事でしょうか?興味を持った方は詳しく調べてみてください。
さて長々と色の変異について書いておいてなんですが・・ここでは装飾花の形状の変異についてじっくり見てみてください。↑上の1枚目の写真で淡い青の花と、やや濃い青の花が見えると思いますが、それぞれにちょっと寄ってみましょう・・・
淡い青色をした【エゾアジサイ】の装飾花はギザギザが付いていて、やや濃い青色をした【エゾアジサイ】の装飾花はギザギザもなくスッキリしていますよね?更には濃い方は萼片が4枚のものしか見当たりませんが、淡い方は萼片が3~5枚と様々です。
「それは種類が違うんじゃないの?」とも思えますが、どちらも①丸みを帯びた②ノコギリ歯状のギザギザした③光沢のない葉っぱという点で共通していて、それは【エゾアジサイ】の特徴でもあります。
装飾花の色が違っても、形状が違っても、萼片の枚数が違っても【エゾアジサイ】とはなんとも不思議な花ですね~?もっとじっくり観察していったらもっともっと面白い『変異』が見つかったりして・・・
森吉山野生鳥獣センターから始まる各コースでは今、【エゾアジサイ】が見頃を迎えています。この花は装飾花の色の変異が大きく淡いブルーから紫に近いものまで様々な色合いを見せてくれます。稀に濃い紫やピンクのものも見ることが出来ます。
一般に「あじさいの花の色は土壌が酸性ならば青っぽい発色なり、アルカリ性ならば赤っぽい発色になる」と言われている通り、色の変異が大きいことは広く知られた事実です。
ちなみに・・・アジサイにはアントシアニンという色素物質が含まれていて、花の発色に影響を与えているとされていますが、淡いブルーの花にも紫色の花にも同じアントシアニンが含まれています。
しかし本来アントシアニンは酸性で赤色、アルカリ性で青色の発色をする物質で、アジサイの土壌による発色の変異とは全く逆の性質を持っています。これはどういう事でしょうか?興味を持った方は詳しく調べてみてください。
さて長々と色の変異について書いておいてなんですが・・ここでは装飾花の形状の変異についてじっくり見てみてください。↑上の1枚目の写真で淡い青の花と、やや濃い青の花が見えると思いますが、それぞれにちょっと寄ってみましょう・・・
淡い青色をした【エゾアジサイ】の装飾花はギザギザが付いていて、やや濃い青色をした【エゾアジサイ】の装飾花はギザギザもなくスッキリしていますよね?更には濃い方は萼片が4枚のものしか見当たりませんが、淡い方は萼片が3~5枚と様々です。
「それは種類が違うんじゃないの?」とも思えますが、どちらも①丸みを帯びた②ノコギリ歯状のギザギザした③光沢のない葉っぱという点で共通していて、それは【エゾアジサイ】の特徴でもあります。
装飾花の色が違っても、形状が違っても、萼片の枚数が違っても【エゾアジサイ】とはなんとも不思議な花ですね~?もっとじっくり観察していったらもっともっと面白い『変異』が見つかったりして・・・